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私はそんな海人の後ろ姿を見ていた
海人…？
海人はやっぱりちょっと変わったように見える
俺も一緒に行く！って言ってくれると思った
それに玲の家に行くのに1度家に帰るなら途中まで一緒に帰れるのに
それどころか海人は走って1人で帰っていった
いつでも1人は嫌だって
どんな時も一緒にいてって言ってたくせに
最近は私の方が寂しく思ってる気がする
海人が遠くに行ってしまう気がする
でも、
玲と遊ぶのが楽しみすぎてああなってるのかも
今日は2人とも新作のゲームの話してたし
海人とは帰ってから夜ご飯一緒に食べたらいいもんね
よし！
とにかく私は永瀬くんの家に行かないと
そう思って私も教室を出た
学校を出て15分ほど歩く
いつもならこの公園を真っ直ぐ行って家に帰るけど、永瀬くんの家は公園を右に曲がらなければならない
わざわざ遠回りして帰らせてたなんて申し訳ないなぁなんて思いながら右に曲がった
いつもと違う景色を見て新鮮な気持ちになる
違う道を通るときのこの感じが好き
玲の家に行く時に通る道だけど、去年に1回行ったっきりもう行ってないから久しぶりだ
そう思っていると小さなアパートについた
小さいけど新しいのかな？
全面紺色でおしゃれな感じ
私は部屋番号を確認する
A「23号室、3階か」
3階まで登って部屋の前まで来た
なんだかドキドキする
別にポストに投函してそれで終わりなのに
この扉の向こうに永瀬くんがいると思うと変な感じ
学校での永瀬くんしか知らないから、ここで生活してるのかぁっていう不思議な感じ
私はそんなことを思いながらポストに茶封筒を入れる
A「よし、任務完了！」
そう独り言を呟いてまた来た道を戻る
そのとき、
ｶﾞﾁｬ
扉が開く音がした
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作者名：T.che | 作成日時：2020年2月21日 1時
