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A「っ痛い…！」
椅子から落ちたときに腰を地面に打ち付けた
痛い痛い
そう言いながら腰を撫でて永瀬くんを見る
永瀬くんはこっちを見ていて
廉「普通こける？ドジすぎるやろ」
そう言って私に手を差し伸べてきた
これは起こしてくれるってこと？
私はちょっとためらったけど断るのも変なので永瀬くんの手に自分の手を置いた
永瀬くんは私の手を握ってゆっくり引っ張り立ちがらせてくれた
そして私の手を離して教科書に視線を戻した
A「あ、ありがとう」
そう言って私も椅子に座る
そんな私を見て永瀬くんが笑った
廉「俺のせいでこけたのに俺にお礼っておかしない？」
なんて言ってくるから思わず私は永瀬くんの方を見た
分かってんじゃん！
やっぱりわざとだったのか！
そうだよね？！
意識して近付かないと鼻が当たったりしないもん絶対
A「あのさ、顔近付ける癖やめた方がいいよ？
一定の距離を持って話そ？」
そう言うと永瀬くんは固まったけど
ハッと一瞬呆れ笑いのようなものをした
そして
廉「拒否られんの初めてやわ
まぁ分かった、気を付けるわ」
早よやるで。そう言って教科書を叩く永瀬くんに
ちょっと待ってよ！なんて言いながら解き進めていった
そして最後の一問になった
私はもう集中力も体力も切れかけていたけど永瀬くんがずっと真剣に教えてくれてたから頑張れた
私は最後の問題を解いて永瀬くんに見せる
永瀬くんは私の回答を見ながら計算と答えを確認してくれている
そして教科書とノートを置いて私の方を見た
廉「できるやん」
永瀬くんのその言葉を聞いて嬉しくて
A「やったー！できた！終わったよー」
そう言って永瀬くんの肩を叩く
永瀬くんは嫌そうな顔をして
廉「ちょ、痛いねんけど」
A「あ、ごめん！嬉しくてついね」
ありがとう！永瀬くんに笑ってそう言った
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作者名：T.che | 作成日時：2020年2月21日 1時
