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隣に永瀬くんが歩いている
こんなにも異様な光景はないと思う
私たちは特に話すこともなく黙って歩いていた
そのとき、私はふとさっきのことを思い出した
A「永瀬くん今日保健室行ってたの？」
そう聞くと永瀬くんは私の顔を見ずに
廉「あぁ。行ってたで」
そう答えた
A「しんどかったとか…？じゃ当番の仕事してもらっちゃって申し訳なかったなぁ」
廉「違うで。保健室はよく行くから」
そう返す永瀬くんを不思議に思った
A「どうして保健室によく行くの？」
そう聞くと永瀬くんは黙り込む
そして、ちょっとしてから
廉「別に、意味はないで
ベットあって静かやから寝るのに最適やなぁ思て」
そんなことを言うから私は呆れる
なんだ。サボりじゃん
なんて思っていると私は家に着いた
あれ？
A「ねぇ、家どこなの？」
廉「なんで？」
A「だって…」
だってもうここうちの家だし
ここ住宅地でまっすぐ行くと行き止まりだからここら辺なら家が近いことになる
でも、永瀬なんて名前の家あったかな？
A「こんな所まで一緒なんて偶然にも家が近いのかなって…」
そんなことを思いながら永瀬くんを見た
廉「そんなんええから早よ入れよ家」
そう言われたとき
ガチャ
私の家の扉が開いた
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作者名：T.che | 作成日時：2020年2月21日 1時
