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「あれー、軟弱モヤシじゃねぇか?」

「今日こそは学校に来ないと思ったんだげどなぁ」

「……」





意地の悪そうな笑みで此方を見てくるクラスメイト
僕は、背が小さい上に線が細いからか、よくイジメに会う

別にそこまで気にしている訳じゃない。同じ人種だと思わなければいいだけだ


「悪いけど通してもらえないかな」


少し声を荒げる。いまクラスメイト達は廊下を通せんぼしている状態だ。早く教室に行かないと、授業が始まってしまう

あんまり金持ちとは言えない父さんと母さん達が働いて受けさせてくれる授業を、サボったりなんてしたくない



「貧乏人が何生意気に指図してんだよ!?オラァ!!」



ドラエ◯ンのガキ大将のような口振りで、上から見下ろしてくる同級生

出来ることなら、昨日の様にライターでも使ってマルハゲにしたいが、さすがに二日連続で問題を起こすのはキツイ


「……」
「おい無視してんじゃねーぞ?」


バキッ、そんな音がした
その瞬間、頰に熱い衝撃が走る。数秒経ってから、顔面を殴られたのだとわかった

殴られた勢いで後ろにぶっ飛んでしまった



「いっ……!!」

殴られるのはいつまで経っても慣れない。口の中で鉄の味がする
−−あぁ、今日も集団リンチか

ガキ大将の親は金持ちで、この学校の教師でさえも意のままに出来る奴だ。小学生とはいえ、問題を起こしても大体の事は見過ごされている

しかも相手は問題児の僕だ。廊下を通る教師達はみんな見てないふりをする

−−せめて、帰る時には自分の血を落としてから行かないとなぁ

そんな事を殴られてグラグラしている頭で思っていた






「おい、邪魔だ」

「……あ"?」

全員の視線が僕から、そいつに移った
そこには、のほほんと立っているAが居た


「聞こえないか?退けと言ってる」



トンッ

Aが軽くガキ大将を押すと、ガキ大将は激しく廊下の壁に叩きつけられた。

少しの沈黙の後、周りの子分達の様なクラスメイトが騒ぎ出す

「あ、あっくん大丈夫!!?」
「お前よくもあっくんを!!」

「教室に行くのに邪魔だ」

Aは生ゴミでも見る様な目で子分達やガキ大将を見た。するとガキ大将は真っ赤な顔で、ガバッと勢いよく起き上がった

「お前、自分が何したか分かってんのか!!」

「お前を突き飛ばしただけだ」


するとガキ大将はAの胸ぐらを掴み、大きく叫んだ

「ぶっ殺してやる!!!」

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ロア(プロフ) - BLならBLのフラグ立てといた方がいいんじゃないですか? (2019年9月2日 15時) (レス) id: 148e7f1d83 (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 - 続きめっちや気になります!!更新頑張って!!(o_ _)o (2019年3月22日 0時) (レス) id: 0c4b0353b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜姫 - コメント失礼しまーす!続き、楽しみです!更新、ゆっくりでもいいから、頑張ってください!! (2018年3月18日 20時) (レス) id: de58568a2b (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - ありがとうございます!! (2017年10月5日 17時) (レス) id: bcd6a166a1 (このIDを非表示/違反報告)
アスファル - コメント失礼します、これからの展開楽しみです! (2017年10月4日 17時) (レス) id: 2af0e62d65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みみ x他1人 | 作成日時:2017年10月4日 15時

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