勇者の冒険~過去と執着~ ページ25
「______ええっ、では!」
「そう。魔王を倒すには大天使ミカエルの力を借りるしかない」
イビヤ村、中ボスである悪魔。勇者はもうその名前を覚えていないけれど、
それの討伐後に訪れたこの村には有名な占い師がいるという。
「はうう......ミカエルってぇ〜〜、偉い天使さんなんですよね〜〜?
どこで会えるんですか〜〜?」
「そうね......あなたたちは中ボスを倒したのでしょう?
それならばここから北にかる教会へ向かいなさい......ミカエルがそこで待っています」
ベールによってその表情が見えない占い師は、淡々と語った。
「分かりました!
じゃあ魔法使いさん、僧侶さん、行きましょう!
占い師さんありがとうございました!必ずしや醜い魔属を打ち倒します!」
「いえ....」
そうして、一行は村を旅立った。一気に魔物を打ち倒す凄腕チームとして、
評判は上がっていくばかり......これから一体どうなるか......
.
「はいカット。ジェレミエル、上出来ですよ」
「カットって他人事みたいにい......
どうしてガブリエルでなくボクなんです、ミカエル様っ」
一行の去った後______占いの館にいるのは天使たちだけだった。
「あの子は今お仕事中ですよ。愚痴垂れるより業績伸ばしなさいな」
「またいつものそれ〜...ボクらに有給はないんですか!?このパワハラ上司!」
突っかかる小柄な天使、ジェレミエルがぺしんとしばかれる。
ミカエルは、はぁと大きなため息をついて言った。
「仕方ないでしょう!
それに、結局『アレ』は私が倒すしかないのだから」
「それは分かりますけど_____あの事件以来天界はガタガタですものね......。」
「______実際は、力を借りるのは我々です。
この身が滅ぼうとも、天界をこんな風にしたあの魔王を私は許さない......」
その美しい瞳に、深い憎しみの炎が灯っていた......
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ファイアー@宝石の国沼(プロフ) - arisunekoさん» 分かりました!更新は遅くなるかもしれませんが必ず登場させたいと思います!ありがとうございます! (2019年6月9日 21時) (レス) id: 58297e2569 (このIDを非表示/違反報告)
arisuneko - ん〜、いつも冷静に物事を見ている的な! (2019年6月9日 20時) (レス) id: 322193fd57 (このIDを非表示/違反報告)
ファイアー@宝石の国沼(プロフ) - arisunekoさん» おお〜〜素敵なキャラをありがとうございます!!実在の魔族しか募集しないつもりでしたが.....素敵です!!性格などの指定はありますか? (2019年6月9日 16時) (レス) id: 58297e2569 (このIDを非表示/違反報告)
arisuneko - 名ガイス 真名ユース=ガイスト 魔族の精霊使いはどうでしょうか!なんとなく作ったキャラです (2019年6月9日 11時) (レス) id: 322193fd57 (このIDを非表示/違反報告)
ファイアー@宝石の国沼(プロフ) - 作者から:登場させてほしい魔族や天使、盗賊などの勇者の仲間は随時受け付けます。みんなの溢れるアイデア募集中!!(創造力の乏しさを補おうとする女) (2019年6月5日 18時) (レス) id: 58297e2569 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ファイアー@橙蛙不二周助の人 | 作成日時:2018年8月22日 20時