山吹44 ページ44
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案の定、といった状態だ。
血生臭い、と言ったら、分かるだろうか。鼻が折れそうになるくらいの人間の嫌な臭いと血肉の匂いが、建物から溢れ出ていた。
かなりの人数が、ここで殺されたのだろう。怨念などは感じられないのが不思議なくらいだ。
若干の引き目を感じながら、促されるままAはその中に入っていく。
「おねーさん、こういうところ初めて？」
遊び人の雰囲気を感じられる、私をここまで連れてきた鼠は、笑顔でこちらに話しかけてくる。私もそれ相応の反応を示しながら、中を探っていった。
「指名とかあります？ 今なら一番人気の星矢さんがご指名可能ですよ！」
「えっ、ああ、じゃあ、その人で」
店内を物色するに、ここは男性が女性に対して接客する店らしく、あまり好きな雰囲気ではなかった。
あまりお金もないから、適当に話をつけて帰ろうとしていた時、近づいてくる妖気に見覚えがあった。
ふとしてその近づいてくる人物を見た。
「どーも！ 星矢です、よろしくねー！」
あの頃とは違った雰囲気を醸し出す、窮鼠の姿がそこにはあった。
多少の驚きを隠せず、そのまま「久しぶりだね」と声をかけた。それに、窮鼠はビックリしたように目を開く。
「ね、姐さん……？！」
なんでこんなところに。そう言った窮鼠に対して、Aは「奴良組の場所がわからない」と素直に伝えた。
窮鼠はその名に眉をひそめた。その顔はまた行くのか、と言っているようだ。
「まぁ、仕事だから仕方ない。場所教えて。あの時とは違ってて、よくわからないんだよ」
そう言うと、窮鼠はしぶしぶ紙に地図を書き始めた。その後、久しぶりに酒を飲み、多少の談笑をした。窮鼠は、お代は結構です、また来てくださいね。と言ってくれ、窮鼠の店はそのまま退場となった。
私的には、そんなところで働いているのがどうかと思うと素直に思ったのは伝えないでおこう。
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ヒエ(プロフ) - とても面白かったです、更新頑張ってください！ (2022年8月5日 17時) (
レス) id: b7b4b6a723 (このIDを非表示/違反報告)
とまと - いつの間にかお話いっぱい上がってる！続き楽しみにしてました！これからも頑張って！それにしてもこの小説をパクるなんて許せません！ (2019年8月8日 12時) (レス) id: 8582319c10 (このIDを非表示/違反報告)
寅丸号(プロフ) - れんれんさん» 私もできうる限り直す所存ですが、抜けるところもあるかと思います。具体的にどの話に誤字があったのか、お手数ですが教えて頂けると幸いです。 (2019年7月31日 18時) (レス) id: aa5f260623 (このIDを非表示/違反報告)
れんれん - 誤字多いよう…頑張ってください (2019年7月31日 10時) (レス) id: 489d6b69f0 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年7月13日 22時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらき x他1人 | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/43825162
作成日時：2019年6月5日 20時
