探偵の性分�� ページ23
「えっとね。最近江古田の方に引っ越してきたんだけど、東京の方あんまり知らないから土地感つくりに来たの。米花町に来たのは横浜と同じくらい物騒って聞いて、興味が湧いて来ちゃった」
と、苦笑いを浮かべながら彼女は言う。それからの流れでAさんを交えてポアロに行くことになったのだが。気になることは納得する迄調べあげたい探偵の精神としては園子の提案は願ってもない話だった。
「A姉ちゃんは、なにか武道やってるの？」
折角、色々と聞けるチャンスを手に入れたのだから早速先程の事件での身軽な体捌きについて探りを入れる。
「え？」
「ほらひったくり事件の時に人質になってけど、犯人にボールが当たる前に逃げてたじゃない。人質になってた割には凄い冷静だったし！凄いなぁって！」
あくまで、好奇心旺盛な、気になったことは何でも聞いてしまう子供のように聞く。
幼児化してからすっかり板についた、猫を被って。
「武道はやってないよ。私、横浜出身だから。彼処、治安が悪いから知人が身を守る術として護身術教えてくれたの。冷静だったのもまあ、ちょっと慣れてるからかな」
と、話した後。あ、難しかったかな？と、聞いてきたので
「ううん！！大丈夫！！！解ったよ」
と、応える。
横浜か。確か、様々な闇組織や海外非合法資本が存在し、中でもポートマフィアが町の政治・経済のあらゆる場所に根を張るとされる。
そして、横浜で起きる犯罪は他の都市とは危険度の桁が違うって聞いたことがあるな。
その、護身術を誰に教わった聞きたいところだけど。教えてくれるならさっきの問いで教えてくれただろうし…。
この人、さっきから色々と聞かれても全然間を空けないでスラスラ応えるし、かといって話す内容はあっさりしていて細かい事は一切言わないんだよなぁ。
結構な時間話してるのに、判った個人情報は名前と学校と年齢と出身地くらいだし。
それから、連絡先……
危ない人では無さそうだけど、なにかが、引っかかる……
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←探偵の性分��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アゲロ - コナンクン，，，相変わらずすごいな汗頑張ってください！ (2020年9月27日 19時) (
レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - いや…吹っ飛ぶけど対した怪我しないからいいはアカンやろ(ツッコミ) これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年6月9日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スピカ | 作成日時：2020年5月14日 17時
