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58、歓迎会 ページ10
凛空side
｢歓迎会イェーイ！！！｣
ゴールデンウィーク目前。
風男塾、新入部員歓迎会が行われた。
｢胡桃沢鼓太郎です！｣
｢赤星良宗です｣
｢凰紫丈源です｣
｢天堂太陽です｣
1年生新入部員は4人。
そして…
｢えっ、あ、吉良ちとせです…｣
どういうサプライズか、
きららちゃんも部員になった。
本人、困惑してるけど、
本当に、本意で入部してくれたのかな…
｢新入部員5人！イェーイ！｣
｢いや、私は、まだ仮入部ですので…｣
本意と言うより、
圧に負けての入部にしか思えない！
確実に、困ったような笑顔だよ！
どうするんですか、先輩！！！
｢仮入部でも、メンバーはメンバー！
好きなときに来て欲しいな｣
関汰まで…！
｢…本当に、予定の合う日しか来ないですからね？｣
｢ちょっとずつで大丈夫！｣
｢そうそう！雅の言う通り！｣
こうして、風男塾メンバーは
6人から、5人に。
5人から10人になったんだけど…
｢吉良先輩、入学式で伴奏してましたよね？｣
｢えっ｣
良宗の言葉で
また困惑する、きららちゃん。
｢式の間のBGMから、校歌の伴奏まで
全部、吉良先輩がピアノ演奏してたって
1年生の中で有名な話ですよ？｣
｢なんで、そんなに私のこと覚えてるの…｣
俺たちの知らないところで
きららちゃんは学校の有名人になっていたらしい。
それこそ、きららちゃんの不本意だろう。
それが思いっきり、表情に出ていた。
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