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46、目 ページ47
順番に同じ構図で
写真を撮った。
先輩、なんという流れを…
｢次は関汰ねー｣
カメラを構える葉崎くんが、そう声をかけた。
同じように片膝をついて
手を差し出してくれたけど…
どうしてだろう？
柚希くんと、上手く目が合わない。
いつも話しかけてくれて、
たぶん、ここにいる人たちの中で
1番、一緒にいる時間が長いはずなんだけど…
あれ？
そもそも、目を合わせて話してたっけ？
ピアノのことも、学校のことも、
最近読んでる本のことも、みんなのことも、
休み時間の度に
たくさん、たくさん話してきたけど
彼の目を、ちゃんと見るのは
今が初めてかもしれない…
こんなに綺麗な目をしてたんだ。
どうして今まで気づかなかったんだろう。
どうして見ようとしなかったんだろう。
私の手が、彼の手に触れたときに気づいた。
緊張してる…
しかも少し、手が震えてる？
頬も少しだけ赤いような…
｢撮るよー｣
少し照れたように笑う彼。
その表情に少し驚く私。
もしかして柚希くん、私のこと…
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