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39、オープニング ページ40
アランside
大きな拍手と共に
今日の出演者であろう人たちが
舞台上に出てきた。
｢きららちゃん、可愛い…｣
両手で口を抑えて言う関汰。
そうなる気持ちは、わかる。
ミント色のドレスを着ている、きららちゃん。
本当にお姫様みたいで、可愛い…
｢きららちゃんのママ、すごい｣
橙摩くんと、雅くんが息ぴったりで言った。
きららちゃんママは
真っ赤なドレスを完璧に着こなしていた。
似合わない色なんて、あるのだろうか？
きららちゃんママのことだから
どんな色でも着こなしてしまいそう。
｢あの真っ白なスーツの人が
きららちゃんのパパかな？｣
真咲くんの言葉で、白色を探した。
舞台のセンターに立つ、
真っ白なタキシードを着た男の人。
きららちゃんママより、少し背が高い日本人。
え、吉良家は全員、美形なのかな…
｢レディース＆ジェントルメン！！！
本日は私たちの演奏会へ、ようこそ！
今年最後の私たちの音楽をお楽しみください｣
白いタキシードで開演宣言は
夢の世界へ誘われるのかと思うほど
雰囲気を盛り上げた。
｢では、まず1曲目。
ラジオ体操！｣
『えっ？？？？？？』
｢皆さま、ご起立ください｣
｢この為の空席だったんだね…｣
さっきまでの音楽会っぽい
雰囲気はどこへやら…
厳正な雰囲気は、あっという間に消え、
ユニークな音楽会が幕を開けた。
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