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16、偶然 ページ17
凛空side
よしっ！！！
観たかったアニメ映画を観れた！！！
笑うし、泣けるし、良い映画でした…
学校に行ったら関汰たちに話そーっと♪
そして買いたかったゲームも買えた！！！
早く帰ってゲームしたい！
でも、課題が出てたような…
…まぁ、どうにかなる！うん！
最高の1日だぁっっっ！！！
ルンルンっ♪
…ん？
あれは…
きららちゃん？
1人で買い物かな？
ニットの大きめのワンピースに
小さなカバンを肩からかけて、1人で歩いていた。
そんな彼女に俺は、つい
｢きららちゃーん！｣
と、声をかけた。
でも、きららちゃんには聞こえない。
声に出してから、それを思い出した。
でも、彼女は俺の方を見た。
それほど、大きな声で呼んだ訳でもない。
ここは大きなショッピングモールの中で
俺以外にも、たくさん人がいる。
いろんな人が一緒にいる人と会話をしてる。
俺だって、どれを聞けば良いのか
わからなくなるぐらい、音が多い。
きららちゃんまでの距離もそんなに近くない。
なのに、俺の声が、彼女の耳に届いた。
｢英城、くん…？｣
｢偶然、だね…｣
俺と、きららちゃんの間に
なんとも言えない空気が流れた。
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