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41、事実(花嬪視点) ページ42
二人を問い詰めた。
もしかしたら必要以上だったかもしれない。
だから、全てを話してくれたときに
私は二人に謝罪した。
二人も私に泣きながら謝罪した。
そのおかげで、今までより絆は深まったと思う。
でも…
やっと知った、真実。
でも、もし、これが本当なら…
父上は一体、何を考えているの…？
真咲に、この事実を話すべき？
いや、でも、こんなこと話したら
真咲が追い込まれてしまうかもしれない。
誰かに命を狙われるかもしれない。
それでなくとも、護衛は命の危険が身近な職務。
これ以上、真咲を危険な目に合わせられない…
でも…
真咲は、真実を知るべき人…
でも、でも…
｢花嬪様！大変です！｣
｢何事？｣
亜弥が慌てて、部屋へ入ってきた。
｢札の犯人が見つかりました！｣
｢本当に？一体、どこの誰が…｣
｢王様付きの女官が犯人です、花嬪様｣
｢え…｣
王妃様付きの者ではなく、
王様付きの女官…？
では、これは、王様側の…
私は月派の人間だけでなく、
王様側の人間にも良く思われていなかったのね…
王様だけは、
最後まで信じられると思っていたのに…
｢花嬪様？…花嬪様！！！｣
亜弥の声が少しずつ遠のき、
目の前が真っ暗になった。
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