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お互いの気持ちに
気づいていないのは
本人たちだけ。
周りは、そんな二人を見て悶える日々。
少女マンガをそのまま三次元にしたような
むずがゆくて、キュンとして、応援したくなる、
そんな二人。
だが、二人が恋人になることはなかった。
三年後。
「ほのか!」
「あ、さくら!久しぶり!」
「高一の頃と比べて、すごく明るくなったね」
「さくらたちのおかげだよ。ありがとう」
今日は約三年ぶりにほのかとさくらが再会した。
「向こうでの生活はどうだった?」
「んー、悪くはないけど、
やっぱり日本の方が良いかな。
なんか、落ち着くんだよね。安心できる」
ほのかは健水たちが卒業する前に転校した。
今までの転校とは違い、場所は海外。
会うことはおろか、連絡を取ることも難しかった。
高校三年間、
ほのかが転校したのは、それが最後だった。
転校が決まった頃にはクラスにも馴染めていたし、
自分に素直に、人と関われるようになっていた。
転校することが決まったとき、
いつもの部屋で送別会をした。
一人が泣き出すと、順番に泣き出して、
最後は涙の大合唱だった。
それっきり、健水とは連絡をとっていない。

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星空宇宙(プロフ) - すぐ帰るとことか同じ過ぎる (12月5日 21時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)
星空宇宙(プロフ) - 今の私の現実と同じすぎて奏音ちゃんの表現力に鳥肌たったしめっちゃ跳び跳ねてる! (12月4日 19時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)
星空宇宙(プロフ) - 奏音ちゃんありがと( *´艸) (12月4日 19時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)
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