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「そろそろ教室戻ろっか。
さくらたち待ってるやろうし」

と健水が立ち上がったとき
制服のワイシャツを掴むほのか。

「どうしたん?」

と健水が聞くと

「私なんかが…」

「ん?」

「私なんかが…生きる価値は、ありますか…?」

と俯いたまま、彼女が言った。

「なんで、そう思うん?」

健水は、もう一度ベンチに座ってほのかに聞いた。

彼女が健水の服を掴んだことで
2人の距離は今までで一番近い。

「私は、愛想が無いです…
友達も、いたことがないです…
人との関わり方も、親との関わり方ですら、
わかりません…なのに…なのに、私なんかが…」

「生きる価値が無いと、あかんもんなん?」

「え…?」

「自分に自信が無いからって、
価値が低いとは限らへんやん?
気づいてないだけで、隠れてるだけで、
君には君の魅力がある。
それを見つけるのは難しいやろうし
苦しいときもあるかもしれへん。
でも、今までとは違うことがある」

「今までとは、違うこと…?」

今までとは違うこと。

それが彼女には何なのか、わからない。

確かに、環境が変わったから
今までと同じことと、違うことはあるけれど
それが答えだとは彼女には思えなかった。

具体的に言葉にしようと思うけれど
それはどうしても抽象的で言葉にできなかった。

「今まで友達はおらんかったって言ったやん?
今は、そんなことないと思うで?」

「それは、どういう…」

「こんだけ俺と話してて、友達じゃないって言われたら
俺、寂しすぎるんやけど」

「へ…?」

思わぬ言葉を次々と声にする彼に
彼女が驚かない日が来るのは、まだまだ先の話。

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星空宇宙(プロフ) - すぐ帰るとことか同じ過ぎる (12月5日 21時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)
星空宇宙(プロフ) - 今の私の現実と同じすぎて奏音ちゃんの表現力に鳥肌たったしめっちゃ跳び跳ねてる! (12月4日 19時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)
星空宇宙(プロフ) - 奏音ちゃんありがと( *´艸) (12月4日 19時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空井 奏音 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月4日 19時

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