Ballad of the Phantom 2nd

60、健水視点 ページ10

麗と宙の関係が気になりつつも
二人に聞けずにいる今日この頃…

わざわざ聞かんでも良いかなと思ったり
いや、やっぱり聞きたいと思ったり…

健水｢はぁ…｣

麗｢健水、ため息多いけど大丈夫？｣

健水｢んー、大丈夫。たぶん｣

麗｢たぶんって…笑｣

健水｢癒してー｣

って麗に抱きついたら
仕方ないなぁ…と頭を撫でてくれた。

麗｢お兄ちゃんともなると
甘えるタイミング難しいよね｣

健水｢甘えてる方やとは思うけど伝わってないやろうなぁ｣

麗｢んー、そうね｣

麗の腕の中、すごく安心する。

でも誰にでもしてるんやろうなぁ…

麗って人気やし、優しいから。

あー…

健水｢独り占めしたいー…｣

麗｢してるじゃない。笑｣

健水｢今はなー…｣

って、ちょっと拗ねたら、唇を重ねてきた。

麗｢ここまでするのは健水だけよ？｣

健水｢俺以外にもされてたら辛すぎるわ｣

麗｢じゃあ、これ以上のことも、してみる？｣

･･･。

え、なんて？？？

麗｢今日は、もう誰も来ない。
鍵もかけてある。カーテンも閉まってる。
完璧じゃない？｣

健水｢そのつもりやったん？｣

麗｢こんなことにも
予知夢が役に立つとは思わなかったけど。笑｣

まぁ、この間は微妙に外れちゃったけどって笑ってる。

そんなに余裕なら…

麗｢きゃっ、け、健水…｣

健水｢予知夢通りにしたるやん｣

麗｢えっ、その、私…/////｣

健水｢さっきまでの余裕はどこ行ったん。笑｣

麗｢だって…は、初めてだし…/////｣

そう言う彼女が可愛くて、愛おしくて仕方なかった。

そこからのことは俺らだけの秘密や。笑

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