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57、健水視点 ページ7

「隣国が攻めてきます!」

その報告は突然で、予想もしてへんかった。

麗「敵の数は?」

「いくつかの国と合流し、
現在200万人程度という知らせです。
まだ増えるという情報もあります」

200万人以上もの敵が、ここを攻めてくるん?

でもトルヴィアノ兵の数は…?

そういや、そんな情報どこにも…

麗「すぐに救護班を集めなさい。
私が行くまで待機。良いな」

「はい!」

救護班???

兵じゃなくて?

麗「さぁ、高みの見物よ。健水」

健水「え?」

攻められてるのに、なんで、そんな余裕なん?

確かにトルヴィアノは人口も多いから
それなりに兵力はあると思うけど…


麗「ここからなら、よく見えるわ」

そこは麗の部屋にあるテラス。

確かに攻めてきてる敵が、よく見える…

国民は、いつも通りやし…逃げへんの…?

これは、戦争やで…?


麗「ほら、空が真っ黒な雲に覆われてる」

言われて見てみると俺が来たときには
気持ち良いぐらいに晴れてた空が真っ黒や。

ごろごろ…と不吉な音までする。

健水「まさか…」

麗「今までトルヴィアノが戦争せずに
話し合いのみを行ってきた理由は、これよ」

その言葉を合図に、とてつもない雷が敵軍に落ちた。

地響きがするほど大きな雷が…

辺りは、すぐに火の手が上がり
敵軍が混乱している姿が、ここから見てよくわかる。

麗「この国は私によって、
その前は別の人によって、神に守られている。
それを超えるなんて人には無理よ」

健水「それで、戦争は、無い…」

麗「えぇ。トルヴィアノと争うだけ無駄だもの。
トルヴィアノには女神の御加護がある。
その力が弱まることは無いわ」

そういう麗は冷静で
その雰囲気でさえ、恐ろしく感じる。

麗「本当は、こんなこと起きてはならない。
こんな形で犠牲者を出すのは良くないことよ」


これ以上に愚かで、惨めな死に様は、無いわ…


そう小声で呟くと麗は部屋を出ていった。

たぶん、救護班に指示を出しに行ったんやと思う。


麗は、一体…

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空井 奏音(プロフ) - あるぱかさん» そう言っていただけて、本当に嬉しいです!ありがとうございます(^-^)また愛読していただけるように良い作品をアップできるように頑張ります! (2020年3月23日 9時) (レス) id: a2ac2c9dcc (このIDを非表示/違反報告)
あるぱか(プロフ) - 完結おめでとうございます!!ずっと愛読させていただいていたので、終わってしまうと思うと寂しいです…。本当に素敵な作品でした!!次作も楽しみにしています!!! (2020年3月23日 0時) (レス) id: f96fc9fa91 (このIDを非表示/違反報告)
空井 奏音(プロフ) - ガープ女子さん» 大変失礼致しました。きちんと外させていただきました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年3月20日 22時) (レス) id: a2ac2c9dcc (このIDを非表示/違反報告)
ガープ女子(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい!! (2020年3月19日 22時) (レス) id: feca30ed8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空井 奏音 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年2月15日 22時

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