64、健水視点 ページ14
宙を追っかけて
トルヴィアノまで来た。
でも、まだ麗の部屋の前。
2人の様子をうかがってる。
宙｢姉さん、またご飯食べてない｣
麗｢食べる気力が無い…｣
また？
そんなに食べてないん？
宙｢スープだけでも食べないと倒れるよ？
これ以上、痩せるのは良くない｣
麗｢そうね…｣
麗の方を向いて立ってる宙と
ベッドに突っ伏してる麗。
麗が、あんなに疲れきることあるんやな…
麗｢ねぇ、宙くん…｣
宙｢何？｣
麗｢健水…元気にしてる…？｣
宙｢元気だよ。今は政務の方が忙しそうだけど｣
麗｢そう…｣
相変わらずベッドに突っ伏したまま。
起き上がる気配が無い。
麗｢私のしたこと、間違ってたのかしら…｣
宙｢どこを間違えたと思ってるの？｣
麗｢女王になった辺り…｣
宙｢どうして？｣
麗｢王座がこんなに大変なのはわかってた…
でも、こんなに寂しいものだとは、知らなかった…｣
麗…
麗｢父を王座から下ろして、
叔父様をこの手で亡き者にした…
ここまでしないと気が済まないと思ってた…
でも今は、心にポッカリ穴が空いたよう…
こうやって私の側から人がいなくなっていく…
人は愚かだし、完璧な人なんていない…
そして不老不死の人なんて存在しない…
いずれ来る別れの日が今、怖くて仕方ない…
不安で押し潰されそうで
寂しさから私が権力に溺れるのではないかと
そう思えてきて…苦しくて、苦しいの…｣
宙は麗の側に行って麗の手を握った。
宙｢姉さん、僕は離れないよ。
どんな姉さんでも受け止める。
それは僕だけじゃない。兄さんも同じだよ｣
麗｢…ｸﾞｽｯ｣
ここからは、よく見えへんけど麗は泣いてる。
大きなものを一人で背負ってる。
これ以上、一人にはできひん。したくない。
健水｢麗｣
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空井 奏音(プロフ) - あるぱかさん» そう言っていただけて、本当に嬉しいです！ありがとうございます(^-^)また愛読していただけるように良い作品をアップできるように頑張ります！ (2020年3月23日 9時) (
レス) id: a2ac2c9dcc (このIDを非表示/違反報告)
あるぱか(プロフ) - 完結おめでとうございます！！ずっと愛読させていただいていたので、終わってしまうと思うと寂しいです…。本当に素敵な作品でした！！次作も楽しみにしています！！！ (2020年3月23日 0時) (レス) id: f96fc9fa91 (このIDを非表示/違反報告)
空井 奏音(プロフ) - ガープ女子さん» 大変失礼致しました。きちんと外させていただきました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年3月20日 22時) (レス) id: a2ac2c9dcc (このIDを非表示/違反報告)
ガープ女子(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい！！ (2020年3月19日 22時) (レス) id: feca30ed8b (このIDを非表示/違反報告)
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