84、健水視点 ページ34
シュナちゃんを召使いに託して
3人で話すことにした。
麗｢シュナだけじゃなくて、シャナ様も
ここに住まわせようと思ってる｣
健水｢なんでなん？｣
麗｢シャナ様、長くは生きられないから…｣
健水｢えっ、どういうことなん？｣
麗｢病気が見つかったの。心労が原因でしょうね…
長くは生きられないって医者が言っていたわ。
だから余計に感情的になりやすかったのでしょうね…｣
健水｢そんな…｣
やっと幸せになれたはずやったのに…
あんなに可愛いシュナちゃんもおるのに…
麗｢お父様のせいで、どれだけの人が
不幸にならなければならないのかしら…｣
麗は1つ溜め息をつくと
お茶の用意を始めた。
いつも召使いには頼まず、自分でお茶をいれる。
心を落ち着かせることの1つやって言ってた。
落ち着いてるように見えて、そんなことないのは
麗を見てれば、ようわかる。
麗｢もちろん、召使いたちも雇って、
私が手を出しすぎないようにするわ。
これ以上、私のやることを増やしたら
また健水たちに迷惑をかけてしまうから｣
健水｢麗…｣
麗｢これ以上、お父様の被害者を増やしたくないの。
父の尻拭いは私の役目。でも私一人では決断できない。
ちゃんと健水にも宙くんにも相談した｣
麗は、今も成長していってる。
こっちが驚くぐらい成長してる。
それが、いつか背伸びになってしまわへんか
すごく心配してた。
背伸びしすぎひんように
宙を近くに置いたんもわかってる。
麗は自分のキャパを把握できるようになってきた。
それは誰にでもできることじゃない。
麗が努力した証拠。
健水｢わかった。
シャナ様のことも、シュナちゃんのことも、
麗が最善やと思うことをしたら良いと思う｣
宙｢兄さん！｣
健水｢でも、世話係、召使いの仕事を
奪うようなことは絶対にせーへんこと。
麗は姉として、宙は兄として、
シュナちゃんと接すること。
シャナ様のことは医者たちの意見を最優先させて
過剰に接触せーへんこと。わかった？｣
麗｢ありがとう、健水。
本当に、ありがとう…｣
健水｢宙は麗のこと、ちゃんと見張っといてな｣
宙｢もちろん！｣
こうしてトルヴィアノ城の住人が増えた。
心配は心配やけど、たぶん大丈夫やと思う。
俺は麗を信じてる。
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空井 奏音(プロフ) - あるぱかさん» そう言っていただけて、本当に嬉しいです！ありがとうございます(^-^)また愛読していただけるように良い作品をアップできるように頑張ります！ (2020年3月23日 9時) (
レス) id: a2ac2c9dcc (このIDを非表示/違反報告)
あるぱか(プロフ) - 完結おめでとうございます！！ずっと愛読させていただいていたので、終わってしまうと思うと寂しいです…。本当に素敵な作品でした！！次作も楽しみにしています！！！ (2020年3月23日 0時) (レス) id: f96fc9fa91 (このIDを非表示/違反報告)
空井 奏音(プロフ) - ガープ女子さん» 大変失礼致しました。きちんと外させていただきました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年3月20日 22時) (レス) id: a2ac2c9dcc (このIDを非表示/違反報告)
ガープ女子(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい！！ (2020年3月19日 22時) (レス) id: feca30ed8b (このIDを非表示/違反報告)
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