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37、最終話 ページ37

大弥視点


りんごの花が咲く頃に

もう二度と会えないと、
あんなに落ち込んだ日々が、とても懐かしく思う。

あの時は、すごく辛かったし、
何もかも無くなったと思ってた。

やっと元気?になって
風男塾のオーディション受けて
合格して、メンバーになって
余計、聖奈のことを考えるようになって…

そんなときに届いた聖奈からのメール。

聖奈が行動してくれなかったら
今みたいな未来は無かった。

姿が変わっても、聖奈はあの時のままで
相変わらず、俺を呆れさせる。

でも、そんな聖奈が愛おしくて
もう二度と手離したくない。

この繋いだ手を二度と離したくない。

もちろん、
メンバーと繋いだ手も同じように離したくない。

ファンのみんなと繋いだ心も。

俺、欲張りかな?

でも、人との繋がりは欲張っていたいな。

出会うべくして出会った人たち。

俺は、そう思ってる。

やっと繋げたものを簡単に離したりしないよ。








爽太郎「それで、りおちゃんは
大弥の彼女ってことで良いんだよね?」

聖奈「ううん。私は大弥の聖なる林檎だよ!」


END

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作者名:空井 奏音 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年10月25日 23時

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