35、大弥視点 ページ35
聖奈「ちょっと待ってね」
って、聖奈がどこかに行った。
どこに行ったんだろ…?
聖奈「じゃーん♪」
大弥「そ、それ…」
聖奈が着ていたのは
俺と聖奈が通っていた高校の制服。
聖奈「えへへ。大弥と会ってない間、
私、頑張ってたんだよ。いろいろと」
爽太郎「どうしても、本当のご両親に会いたくて
転生したこととか全部、今のご両親に話して
どうにか納得してもらって、本当の自分の家に
手紙を書いたんだよ。何度も、何度も」
俺が知らない間に、また、そんなに頑張って…
聖奈「納得してもらうまで苦労したよ?
病院に連れてかれて検査したり
本当の両親から罵声あびせられたり…
でも、それ以上に、両親には理解して欲しかった。
姿は変わっても、あなたの娘ですよ、
中身は変わっても、あなたの娘ですよって。
何度も泣いて、爽太郎くんにも迷惑かけた。
本当にありがとう。大弥の近くにいるのに
こんな大きな隠し事させて、ごめんなさい」
爽太郎「俺は良いよ。
大弥が怒ってるっぽいけど。笑」
聖奈「えっ…」
いつも、いつも、そうだ…
いつも、人のためばっかで、
自分がどれだけ苦しんでも人のためで…
俺には、いつも笑顔で…元気で…
大弥「聖奈の馬鹿野郎!!!!!!」
聖奈「ご、ごめんなさいーっ!」
大弥「次は無いからな?
次、隠し事したら許さないからな!」
聖奈「は、はい…最善を、尽くします…」
で、優しく抱きしめるのがお決まり。
いつもの流れだ。
聖奈「やっぱり、ここ、落ち着く…」
大弥「俺も」
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