15、健水視点 ページ15
大弥「会うべき、ですよね…」
怜生「真実を知るには、それしかないでしょ」
大弥「そう…ですよね…」
知りたいようで、知りたくない。
思い出したくて、思い出したくない。
そんな複雑な思いが大弥の中をグルグル回ってる。
それをどうにかするには
はっきりさせるしかない。
でも、それをすぐに決断できるかは
また別の話や。
大弥「あの日のことを聖奈に話すのも
話させるのも辛くて…」
どれだけ酷かったのか、
ネットで調べれば少しは出てくる。
でも、その記事は、ほんまに少しで
当時のことを詳細に載せてるかと言えば
そういうわけじゃなさそう。
当時はすごいニュースになったんやろうけど
今では、そんなことがあったな。ぐらいのもん。
7年も経ってれば、そうなっててもおかしくない。
爽太郎「俺、ついて行こうか?」
大弥「え?」
爽太郎「大弥1人で受け止める必要ないよ。
俺も一緒に受け止める。だめかな?」
宙「僕もついて行くよ」
真咲「俺も」
怜生「じゃあ俺も。気になるし」
健水「そんなん言うたら俺も行くしかないやん。笑」
爽太郎「ほら、みんながいてくれる。
何も怖いことも不安なことも無いよ」
メンバーに起きたことは
みんなで分かち合えば乗り越えられるものもある。
今は、みんなで乗り越えることができる。
大弥「ありがとう…本当に、ありがとう…」
俺は、そう思ってる。
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