りんごの花が咲く頃に (ページ1)

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1、大弥視点ページ1

～7年前～

俺は高校2年だった。

聖奈とは幼馴染みで家族同士の仲も良かった。

大弥｢聖奈ー帰るぞー｣

聖奈｢はーい！｣

そんな彼女と交際を始めて2年ほど経った。

家族公認の仲。周りの友達も知ってる関係。

｢りんごー、また明日ねー！｣

｢明日、日直なの忘れるなよー！｣

聖奈｢はーい！また明日ねー！｣

聖奈のことを〝みな〟と呼ぶのは俺と家族ぐらい。

友達は聖奈のことを〝りんご〟と呼ぶ。

理由は

聖奈｢私の名前の意味が聖なる林檎だから｣

ということらしい。

正確には林檎ではなく、べにりんご。

またの名を唐梨。あかりんご(赤林檎)の古名。

聖なる奈(べにりんご)で、りんごと呼ばれてる。

聖奈｢私は大弥の聖なる林檎！｣

大弥｢彼女だろーが｣

聖奈｢彼女なんて在り来りなものじゃなくて
大弥のたった1人の私でありたいの。
わかってくれるでしょ？この気持ち｣

大弥｢はいはい｣

聖奈｢もー、また、そんなっ…ん/////｣

こうでもしないと聖奈は黙らない。

昔は、どうやって黙らせてたっけ？

もう覚えてないや。

聖奈｢もお！大弥ズルいよ！/////｣

大弥｢俺の特権〜♪｣

聖奈｢もお(o≧口≦)o｣

この時間が本当に幸せだった。

そして、これが永遠に続くと思っていた。