41、光黄視点 ページ41
光黄｢それで、どうするの？｣
紫織｢どうするの？と言われても…｣
健水くんたちと入れ違いで
紫織のところへ来た。
丁度、ご飯中だったのは少し申し訳ない。
光黄｢健水くんのこと、意識してるんでしょ？｣
紫織｢告白されたのが初めてで…
恋愛として健水さんのことが好きなのか、
ちゃんと、わからないんです…
ただ、恋に恋してるだけ、なんじゃないかと…｣
光黄｢そこから始まる恋もあるんじゃない？｣
紫織｢そう、なんですかね…｣
恋に臆病になっている紫織。
気持ちは、わからなくはないけれど
これだけは本人にしか、わからない感覚。
なんて説明したら良いのか、わからない。
紫織｢そもそも、自信が無いんです…｣
光黄｢どうして？｣
紫織｢薬などによって、どうにか生きている…
そんな私と付き合って良いのだろうかと…｣
って無理に笑って言う紫織。
光黄｢でも、今まで通りじゃん。今だって…｣
紫織｢その�犧�まで通り�瓩蓮△い弔泙任討泙垢�？｣
いつまで…
いつまでって聞かれても…
光黄｢そ、れは…｣
笑っている瞳から涙がこぼれた。
紫織｢死にたくない…死ぬのが、怖い…｣
みんながいるときは、
いつも通り振る舞っている紫織。
なんでもないように、悟られないように、
いつもみたいに、ずっと笑ってたんだ。
光黄｢紫織…｣
泣いている紫織を抱きしめて
背中をさすってあげることしかできなかった。
紫織｢ごめんなさい…でも、泣きやめ、なくて…｣
光黄｢良いよ。今はたくさん泣きな｣
紫織｢ごめん、なさい…｣
何度も、何度も、泣きながら謝る紫織。
紫織は何も悪くない。
ただ試練が多すぎるだけ。
それは紫織のせいじゃない。
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