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3、健水視点 ページ3
客間を出て、お屋敷の奥へ進んで行く。
さっきも思ったけど、
このお屋敷の廊下、微妙に広いよな。
広すぎるわけじゃないけど
2人並んで歩いても、かなり余裕がある。
車椅子やからかな。
バリアフリーってやつ？
光黄｢ここ。そんなにややこしい間取りではないから
迷子にはならないと思う。たぶん｣
扉の前には�犹膺キ瓩箸い�札が掛かっていた。
よくよく見ると他の部屋にも
全部、なんの部屋かわかるように札が掛かってる。
これだけ広いと札も必要やな。
ｺﾝｺﾝｯ…
光黄｢紫織、入るよー｣
部屋に入ると、白を基調とした壁と
家具が並んでいた。
ベッドも、その他の家具も全て
壁にピッタリとくっついてて
部屋の真ん中には絨毯すら敷かれてない。
そのせいなんかな…？
余計に寂しく感じる…
光黄｢庭かな？｣
この部屋から、そのまま庭に出られるらしい。
光黄くんの後に続いて庭に出ると
木陰にいる女の子。
彼女は車椅子に乗っていた。
光黄｢紫織｣
光黄くんの声で、こっちを向いた彼女。
ふわっとした金髪に、ラベンダー色の瞳。真っ白な肌。
その姿を見たとき、ドクン…と心が跳ねた。
なんでなんやろ…
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