不安 ページ17
メタ卿「さて、どう姿を見る?
入らなければ見る事も不可能だろう?」
彼はそう言った。
そうだ。
この扉を開けなければ、見る事も話すことも何も出来ない。
(でも、こんなわたしが…)
おにーちゃんのことを見てもいいのだろうか?
だって、わたしとおにーちゃんは月とスッポンほど違う。
社会位置も、財産も、人間関係もおにーちゃんの方が凄い。
今の現状を見て何一つ勝るものがない。
『……っ』
そんなわたしが会ってもいいのか。
思わず手が震えた。
フ「A?どうしたのよ」
メタ卿「大丈夫か?休憩するか?」
『い、いえ…わたしの私情を挟んでしまって…会いましょう』
ギュッと手に力を込めると、ふにっ…と柔らかいものを握った。
思わず目線を落とすとカービィが心配そうにわたしを見ていた。
カ「ぽよっ…」
弱々しい声なので少し驚いた。
わたしの不安がうつってしまったのだろうか?
…子供の方が人の顔を見るから、情が移りやすい…
なんてどこか聞いたことがある
_わたしはカービィを持ち上げて腕の中に入れた。
カ「ぽよ!」
『手を繋ぐの飽きちゃったし、約束通り腕に居てよ』
カ「はぁーい!」
ビシッ…とカービィは元気に返事した。
そしてメタナイト卿の方を見た。
『お願いがあります。メタナイト卿』
メタ卿「嗚呼。できることならしよう」
彼はそう言った。
そしてフームとブンに目を合わせた。
『協力してくれる?』
フ「ええ!是非するわ!」
ブ「ま、頼まれたのならな!」
『ありがとう』
思わず微笑んだ。
すると、腕の中にいるカービィが少し暴れた。
目を丸くしてそちらを見ると、頬をむくらませてまっているようだ。
(……? 嗚呼、なるほど)
カービィの頭を撫でて、少しだけ微笑んだ。。
『よろしくね。カービィ』
カ「ぱやぁい!」
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ネクロ雪だるまを食べる - カービィィィィィィィィィィィ!?!?!? (2023年5月5日 19時) (レス) @page26 id: e0abe8e0bb (このIDを非表示/違反報告)
ユア - 兄に思い出してもらないのは辛いっっ!ってカァァビィィィ!? (2023年3月31日 10時) (レス) @page26 id: ae68d762ff (このIDを非表示/違反報告)
ぱわぁー - か、カービィちゃん!? (2023年1月3日 22時) (レス) @page26 id: 8ca97aafcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2022年10月17日 2時