冷静とハロウィンと大王【妖怪ウォッチ】 (ページ3)

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妖怪パットはとても便利だ。

小さなYouTubeとかもあるし、ゲームアプリもある。
音楽も聞けるし、調べ物もできる。

1つ、問題があるとすれば大きいから持ち歩きが大変だ。

(ポケットサイズじゃないからなぁ……)

ウィスパーはこれを綺麗に持っているようだが、凄いなぁ…と思う。
授業が暇なので、落書きやらパットで遊んだりやらしてその日はすごした。

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放課後。

わたしは1人で帰ろうとした。

ケータは妖怪とバッタリあってしまって事件を解決するべくそのまま向かっているらしい。

特に引かれる事件じゃなかったのでついて行かなかった。
それと、今日はお店に行って食材を大量に買わなきゃならない日だから行っている暇はない。

「Aちゃん！今日もケータくんと帰らないの？」
『フミちゃん…帰らないよ。ほかの用事があるって』

そこに居たのはフミちゃんだ。
しばらく話ができなかったから、なんとも言えない。

すると彼女は私の手を引っ張り「一緒に帰ろう！」と笑顔で言ってくれた。

『うん』

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そして、フミちゃんの家の方に向かった時。
ふとコンビニの前通った。

その時、リン…とあの鈴の音がした。

『！！』

思わず立ち止まって周りを見た。
鈴を持っている人はいない。
止まった私をフミちゃんは不思議そうにこちらを見た。

フミ「どうしたの？」
『…いや、別に…』

(フミちゃんには鈴の音が聞こえていなさそう…)

そう思いながら目線を背けると、奥にはなにやら不思議なお店があった。
視線を取られ、ｼﾞｰｯと見つめているとフミちゃんはそばに寄ってきて、そのお店の方を見た。

フミ「あれ？こんな所にお店…？」
『…』

フミ「な、なんだか不気味…早く帰ろう？」

彼女はそう言ったが、少しだけ気になる。
…だってこの前通った時は…こんなのなかった気がする。

(なんもわかんないけど)

引かれるものを感じて、足を踏み出した。
フミちゃんは来ないらしく「Aちゃん！」と声をかけるばかりだ。

『すぐに帰ってくる。先に帰っててもいいよ』
フミ「そんなっ…」

『また、明日』

そう言って私は足を進めた。
看板には【おもいで屋】と書いていた。。