出だし6 ページ6
お母様は…闇に飲み込まれてしまったのだろうか。
もうそれは、人じゃない何かをしていた。
焦点が決まってない目。
そして、此方に殺気を大量に膨張させていた。
…唸っているクマの化け物の様だ。
【グァァアアアアアア˝ア˝ア˝!!】
『お、かぁ、さ…』
「来るぞっ!」
メタナイト様のその声で、お母様は動き出した。
獣のように4本地面に立ってて、骨が無理矢理そうしているのだろうか
。。。お母様は、私を狙っていた。
そして高く腕を振り上げていた。
(嗚呼、逃げれない)
ふと、私の顔に黒い泥が付いた。
?
目を向けるとお母様は口から泥を吐いていた。
腕を上げたままだった。
一瞬…何が起きたか理解できない。
それでも正気に戻ったお母様は、腕を下ろして私の頬に泥が付いた手でなぞってくれた。
【ご、めん、ね……あい、し、て、る…わ………】
お母様はそう言って消えて行った。
…私はそれを見届けると、そのまま気絶した。
ふと、地面に倒れる前に誰かが横抱きにした。
ぎゅっ…
『…』
「流石に、女性は落とさない…が…」
「…」ニヤニヤ
「早く出てこい。娘を落とすぞ」
ーーーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
『んっ…?』
目を開けると、そこは寝室だった。
1つ…1つ思い出していく。
そう、あの泥の正体は分からないけど…お母様…お母様が居た。
お母様は泥にやられて…そして、暴れて。
目の前で亡くなった。
【ご、めん、ね……あい、し、て、る…わ………】
『ぁ…』
涙がなぜか止まらなかった、
視界が揺れ、無意識に歯を食いしばったから歯が痛い…。
鼻もツーンと痛くなり、大きな涙が頬を伝った。
冷たい。
冷たい涙は、熱くなった頭をゆっくりと冷やした。
『…』
呻き声は、出なかった。
ただただ涙だけが、止まらなかった。。
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ソウル・ハート - 確かにw (2023年4月2日 10時) (レス) id: de10e37100 (このIDを非表示/違反報告)
綯斗 - え〜と、夢主のお父様がペンギン大王にしかみえない件について,,,,,,,,,,ww (2022年9月4日 17時) (レス) @page8 id: 2886a75e61 (このIDを非表示/違反報告)
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