【星のカービィ】メタナイトに妻ができま(( (ページ1)

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それは、急な事であった。
ある城の娘である私は、お父様に呼ばれて、真っ直ぐお父様の部屋に向かった。

コンコンコン…

ノックをして声を掛ける。
すると、中から返事が聞こえてから、礼儀正しく入った。

『失礼します。…お父様…』

中に入ると、目に見えたのは2人の者。
笑顔で微笑んでいるお父様と、客人として騎士メタナイト様がいらっしゃっていた。

テレビに出演するのを嫌い、困っている人を助ける騎士。
それがメタナイト様。

…実際に見たのは始めてだ。
目を丸くしてしまったが、驚くのを抑えて、歩いて２人方のそばに寄った。

『お父様、私にどのようなご用件でしょうか？』
「彼を紹介しようとな。」

そう言ってお父様は、目の前にいるメタナイトさんの方に体を向けた。

「彼はメタナイトさんだ。」
「嗚呼」

『メタナイト様の噂は耳にしています。
よくぞ、この星に来られました。
旅でお疲れの所でしょうが、自己紹介させていただきます。

私の名はA。お父様の(義理の)娘でございます』

笑顔を忘れずに、客人と接する。
ドレスに手を付けて軽く頭を下げた。
メタナイト様は興味が無いのか「そうか」と答えた。

…そっけない対応。

思わず殴り潰しそうになったか、笑顔で抑えた。
何か誤魔化さなければ、笑顔も持たない。

『…所で、メタナイト様はなぜ此方(こちら)に？』
「もう直ぐホワイトデーがあるだろ？」

『嗚呼、そうでしたね』

今は雪が解け始めている時期。
春に向かって準備期間だ。

(1か月前のバレンタイン…そう言えば地獄だったな…)

私はここの娘。
そしてマカロンの生産が１位の惑星がここである。

だから、それを売りに私がどこぞの誰かも知らない人達に作らなくちゃならない。
あの甘々地獄はあまりいいものではない。

と思い出しながら、少し目線を落とした。

「…流石に私、１人で１００個以上も作るのは不可能だ。なので此処を頼らせて貰っている」
『成程。大方理解しました』

…貰い過ぎたんだな。
コイツ。

流石、クールで強い騎士だわ。

(全員の人に返すつもりか？)