10:背中 ページ10
『…』
太「で、誰と電話してたの?」
中「何処の組織だァ?」
『…』
呼吸が整い終わり、私は質問攻めになっている。
前には太宰治。
後ろには中原中也。
(逃げれない……)
太「黙りかぁ…困った困った」
中「んじゃ、拷問かァ?」
『されても言わない。言うわけないでしょ?』
私は中原中也の上着を借り、透けた服を隠した。
2人は眉を寄せて、口を開けない私に困っていた。
まぁ、そう簡単に〖はいそうです。〗みたいな事は、誰しも言わないだろう。
すると太宰治は何か閃いたようだった。
太「お持ち帰りしよう!」
『ん?』
___
__
_
太宰治の案件で、私は中原中也の家に来た。
中「風邪引かれるのは困るが、逃げられても困るなぁ…」
『…』
太「じゃぁ、どっちかが一緒に入ればいいんだよ」
中「はぁ?んな事此奴が嫌がるだろ」
ふと、私が濡れてしまった事で2人は話していた。
確かにこのまま居れば風邪をひいてしまうかも知れない。
私はゆっくり手を挙げた。
『別に一緒でもいいですよ』
太中「「なっ…」」
2人を目を見開けた。
そして私にもう一度確認してきた。
太「いいんだね?」
『どうぞ』
すると、太宰治と中原中也はジャンケンし始めた。
そして太宰治が勝った。
私はその試合を見届け、中原中也には服を用意してもらう事になった。
太「…なんか、恥ずかしいとかないの?」
『無いです。貴方に感情が芽生えない。』
太「うっ…酷いなぁ…」
私は髪を洗いながらそう話した。
仮面をつけてニコニコしてなくていい。
それだけがとても嬉しい。
なんて思っていると、ふと太宰治は笑っていた。
そして、服を着たまま私の後ろに回り込んだ。
太「背中、任せてよ」
『そう?じゃぁよろしく』
太「うふふふっ」
彼は私の背中に触れ、洗ってくれた。。
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シグマ(プロフ) - 文ストさん» ありがとうございます!すごく頑張ってます、これからも楽しみながら無理せずやります! (2022年11月18日 1時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
文スト - とっても面白いです!1日に2回ほど投稿してて凄いです!これからもがんばってください! (2022年11月17日 18時) (レス) @page34 id: 7342f3c81f (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - ザイさん» ありがとうございます!お気に召していただいてよかったです。 (2022年11月6日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ザイ(プロフ) - 面白いです!猫っぽいとか性癖に直接ぶっ刺さりました。 (2022年11月5日 23時) (レス) @page11 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 水彩さんさん» 水彩さん!えへへ、ありがとうございます!! (2022年11月3日 14時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時:2022年11月3日 11時