４４：過去２ ページ44
することが終わって、川に近づくとそこには兄が居た。
兄は私を見るとすぐに近づいてきて【怪我してないな】と不安そうに言ってきた。
〖もちろん！にいにのおかげ！〗
【………ごめん…】
〖？〗
兄は悲しそうな顔をする。
頭がいい兄しか分からないから、そういう顔をする時は抱きついて頬にキスすると元気になってくれる。
〖だいじょーぶ〗
【っ…うんっ…でもｯ、これ以上、失いたくｯない】
兄は私が帰ってくる度に毎日泣いた。
そしていっぱいいっぱい頭を撫でてくれて、兄が大好き。
少し成長してもすることは変わらず、妹もちゃんとしてきた。
【お姉ちゃん】
〖なぁに？〗
【えへへ、よんだだけっ】
妹は可愛くて、ケロッとしてる。
すごく自慢な妹だし、こんなに懐いてくれるから私はすごく嬉しかった。
〖んふふ、寂しかったかなぁ、ごめんねー〗
【お姉ちゃん、だいすきだよ】
〖うんっ。私もー〗
そんな幸せな時がしばらく続いた。
でも、私が思春期に入ってくるとふと疑問が湧いた。
(……なんか殺したくない…)
そんな気持ちが湧いた。
小さな頃から慣れているこの手つきにすごく違和感を覚えた。
ふと、視線を逸らして路地裏の外を見ると、みんなニコニコして歩いているから。
(…私は今、笑ってるのかな？)
そう思うとなんだかしてることが嫌になった。
本当にﾞコレﾞはしていいことなのかな？
〖……〗
＿＿＿
＿＿
＿
【は？今、なんて言った？】
お母さんは私に向かってそう言ってきた。
私は気圧に押されながらも、ちゃんと声を荒らげた。
〖もう殺したくない〗
【……】
〖なんだか、違う気がする。
わたしが、こんなことしてもいいか分からな＿＿〗
ﾍﾟﾁﾝ…
ふと、頬が腫れ上がったような痛みがした。
思わず頬を抑えると、お腹を思いっきり蹴られて、背中の壁に激突した。。
〖があっ……？、？〗
(えっ？)
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シグマ(プロフ) - 文ストさん» ありがとうございます！すごく頑張ってます、これからも楽しみながら無理せずやります！ (2022年11月18日 1時) (
レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
文スト - とっても面白いです！1日に2回ほど投稿してて凄いです！これからもがんばってください！ (2022年11月17日 18時) (レス) @page34 id: 7342f3c81f (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - ザイさん» ありがとうございます！お気に召していただいてよかったです。 (2022年11月6日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ザイ(プロフ) - 面白いです！猫っぽいとか性癖に直接ぶっ刺さりました。 (2022年11月5日 23時) (レス) @page11 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 水彩さんさん» 水彩さん！えへへ、ありがとうございます！！ (2022年11月3日 14時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シグマ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時：2022年11月3日 11時
