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(9)


ロープで後ろに引っ張りながら距離をとるが、流石筋肉バカ。
異能共に私に触れようと精一杯動いてきた。

包帯ではなく、固くて重いロープならこんなに暴れても近づかれることは無かったけど…近くにあったものだったから仕方ない。


(8)


「ぅ゙…」


数秒で気絶するのが本人も分かったのか、少しだけ動きがまた敏感になった。
どうせ気絶して死ぬのなら、気絶ギリギリまで体力を全て使う気だろう。


(7ッ)


フェイントをかけながら逃げるけれど、一応ここは部屋の中。
逃げる場所はあまり無いか、代わりにものがある。


『早く死んで。中原中也』


(6)


壁にある本を手に取ってまじで触れられそうになった時に代わりに置く。
体術ができない訳じゃないけれど、彼ほどじゃないし力の差だって無いから、気絶するまで逃げ回るしかない。


(5)


ふと、彼はなにか気づいたのか壁に近づいた。
私は追ってこないことを確認すると、彼はカッターを持っていた。


『ぁ…』


ザクッ…


荒っぽく彼の首元に傷が付くと共に、優しい糸出てきた包帯は簡単に切られてしまった。
すると彼は激しく咳き込み体を小さく丸めた。


(…ダメか…)


いい線行ってたと思うんだけど。

腰が痛い痛みは中也の息が続かないのと同じくらいハンデだったし、体が悪くなかったら壁に行かせる前に仕留めれたかもしれない。


(今日することじゃなかったか)


「う゛えッ…げっほげほげほっ…はぁ……おま、えなァ…」


軽い後遺症が出ているのか、立ち上がらずに地面に倒れたまま私を睨んできた。
私は切られた包帯を回収してカバンに片付けてから、彼の傍によった。。


『大丈夫?トドメ要る?』
「ダメに、決まってんだろッ…あ゙ー、いでぇ…」

36:首跡→←34:引っかかる彼



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シグマ(プロフ) - 文ストさん» ありがとうございます!すごく頑張ってます、これからも楽しみながら無理せずやります! (2022年11月18日 1時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
文スト - とっても面白いです!1日に2回ほど投稿してて凄いです!これからもがんばってください! (2022年11月17日 18時) (レス) @page34 id: 7342f3c81f (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - ザイさん» ありがとうございます!お気に召していただいてよかったです。 (2022年11月6日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ザイ(プロフ) - 面白いです!猫っぽいとか性癖に直接ぶっ刺さりました。 (2022年11月5日 23時) (レス) @page11 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 水彩さんさん» 水彩さん!えへへ、ありがとうございます!! (2022年11月3日 14時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/  
作成日時:2022年11月3日 11時

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