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私は1か月前、探偵社に入った。
異能を買ってもらい、無事入社試験を通れたのだ。

(精神力と人を守る為の動き…ねぇ……)

事情は見抜いている為、ササッ…と動けた。
…此処の名探偵にバレたのかも知れないが、最悪殺せばいい。

そんな事を考えていると、上司の国木田独歩が私に声を掛けてきた。
私は振り返った。


国「おい、新人」
『はい?』

国「今までは研修だったが今日からは仕事だ。
まずお前の仕事は太宰の見張りだ。」


国木田独歩はそう言って、ソファーに指を指した。
ソファーには眠っていると思われる太宰が居た。


(んんんん?)


…太宰治の見張り?
思わず目を丸くすると、国木田独歩は言葉を付け足した。


国「俺の仕事の邪魔をしないようにに張っててくれ。
出来れば仕事もさせたい所だが……グッ…」

『は、はぁ?』
江「…」


国木田独歩はお腹を抑えていた。
…私は鞄から胃腸薬を出し、渡した。


『お腹弱いんですか?』
国「あ、あ…用意がいいんだな」


国木田独歩はそう言って受け取って、飲み込んだ。
私は言葉を付け足した。


『少しだけ体が弱くて…頭痛とか腹痛とかよくなってしまうんです…アハハ…』


勿論、役作りだ。
か弱い女子の方が、男に接しやすいから。
…こんな性格など反吐が出そう。

すると、国木田独歩は顔を歪めた。


国「そうか、なら此処は少しキツイかも知れないな…」
『?』


そう言い残して仕事を始めた。

…国木田独歩は身体弱くないと思うけど、本当に大丈夫かな?

私は目線をソファに目を向けた。
そこには、此方をジーっと見つめている太宰治が居た。


太「………」
『!?』


(見られてる。気付かなかった……
やっぱり警戒しなきゃダメだな)


そう思い、私はそちらに足を向けると、中島敦が小さく話しかけて来た。
…中島敦も先程の国木田独歩と同様、何処か気まずそうにしていた。


敦「川です」
『?』
敦「覚えてて下さい」


(な、なんだこの探偵社…)


中島敦は「頑張って下さい(泣」と同情の目を向けて、泉鏡花の方に歩いて行った。
私はソファに足を進めた。


(…さっさと殺した方がいいか?
いや、でも此処で殺したら反撃(探偵社の人達)が痛い……。)

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シグマ(プロフ) - 文ストさん» ありがとうございます!すごく頑張ってます、これからも楽しみながら無理せずやります! (2022年11月18日 1時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
文スト - とっても面白いです!1日に2回ほど投稿してて凄いです!これからもがんばってください! (2022年11月17日 18時) (レス) @page34 id: 7342f3c81f (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - ザイさん» ありがとうございます!お気に召していただいてよかったです。 (2022年11月6日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ザイ(プロフ) - 面白いです!猫っぽいとか性癖に直接ぶっ刺さりました。 (2022年11月5日 23時) (レス) @page11 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 水彩さんさん» 水彩さん!えへへ、ありがとうございます!! (2022年11月3日 14時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/  
作成日時:2022年11月3日 11時

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