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22:崩壊 ページ22

お昼ご飯を食べて、午後からは私は見回りに入った。
そして_ペアがターゲットだ。


『私、ついてない』
太「まぁまぁそう(へこ)まずに♪」にっこり

『誰のせいでッ…』


(今なら殺せるチャンスたくさんあったのに……はぁ……)


…急いでしまった。
ダメだなぁ。
昨日だって中也を仕留めれなかったし…もう、私なんか…。


『しにたい』
太「…」


(こんなんだから、ドストくんに捨てられる)


いや、ミッションを失敗してる時点で私は川に溺れて死ぬ(はず)なんだ。
なのに()かされたから辛いんだ。
あのまま死ねたら…こんなに悩むこともなかったし、双黒にルールを付けられることもなかった。


(ずっと…なんで、私は死ななかったの…?)


そうだ、自害は約束に入っていない。
私が居なくなれば、私はこんな苦しい気持ちにはならない!

(さいわ)いポケットには中也の重力対策のナイフがある。

ナイフで心臓1突き。
良かった…


(もう、これで私は苦しくなることはないんだ。)


私はナイフを取り出すと、誰かに止められた。
聞きなれた声だった。


「ダメですよ。僕の前でそんなことは」
太「なっ…」


私はカラン…と音を立ててナイフを落した。
彼は左手首で握られていた。
ゆっくりそちらに振り返ると、そこには警察官の服をしているドストくんが居た。


『あ、ぁッ…あ”あ”』
ド「パニクってるんです。落ち着いてください」


私は思わずドストくんを抱きしめた。
ガタガタ…と震える体を優しく支えてくれた。
でも、すぐに剥がされて背中からぎゅーっと誰かが抱きしめた。


太「あげないよ?魔人」
ド「離してください、私のものです」


そう言って片手を握られて左手を握ってくれた。
指と指の間にスルッと入れてくれて、安心させてくれた。
太宰さんは頭を撫でてくれた。


(ぁ、迷惑しかかけてないな…)


太「彼女…ミッション失敗したみたいだねぇ…?」
『ヒッ…』

ド「だからなんですか。
僕は彼女を見捨てたりしません。」

23:理解→←21:イライラ



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シグマ(プロフ) - 文ストさん» ありがとうございます!すごく頑張ってます、これからも楽しみながら無理せずやります! (2022年11月18日 1時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
文スト - とっても面白いです!1日に2回ほど投稿してて凄いです!これからもがんばってください! (2022年11月17日 18時) (レス) @page34 id: 7342f3c81f (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - ザイさん» ありがとうございます!お気に召していただいてよかったです。 (2022年11月6日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ザイ(プロフ) - 面白いです!猫っぽいとか性癖に直接ぶっ刺さりました。 (2022年11月5日 23時) (レス) @page11 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 水彩さんさん» 水彩さん!えへへ、ありがとうございます!! (2022年11月3日 14時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/  
作成日時:2022年11月3日 11時

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