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21:イライラ ページ21

『殺されたいんですかッ?』


私は思わずそう言ってしまった。
__それなら、早く殺させてくれっ!

すると平気な顔で太宰さんは言った。


太「うん。」
『なら、しね』


その場に黄色い異能の光を放ち、私は異能を使った。
バックからロープが飛び出すように出てきて、太宰さんの首元に巻きついた。
2.3周巻き付き、紐と紐をくぐった。

でも、すぐ動かなくなり、異能が無効化された。


『…』
太「もう終わりかい?」


そう言って平気な顔をしていた。
私は睨んで太宰さんの背中にある紐を動かした。


太「私は無効化だと__!?」
『本当に死んで』


私は先程首に巻いた紐に、新たな背後に隠していた紐をくっつけて空中に釣り上げた。
…太宰さんに触れているのはただの紐。
それを釣りあげたら私の異能には触れられない。


太「っぐ…やる、じゃッ…」
『……!』


太宰さんは嬉しそうに笑っていた。

でも、私はすぐに紐を解いた。
バタッ…と太宰さんは倒れたが、すぐに紐を回収してバックに詰め込んだ。


ガチャガチャ…


ふと、ドアノブから音が鳴った。
そして人の声が聞こえた。


敦「あれ?閉まってる?」


(やっぱり来てた…)


人の足音が聞こえたから異能を解いた。
コンコン…とドアをノックされて、私はドアを開けた。


『す、すみません…間違えて閉めてしまったみたいで…』


私はそう言った。
中で太宰さんは平気な顔をして書類を片付けていた。
中島さんは優しく笑って下さった。


敦「あ、大丈夫ですよ!」
『片付けたら、すぐに去りますね』


そう言って手にある書類やファイルを片付けて、資料室を去った。
中島さんは片付け始め、太宰さんは隣にやってきた。


太「今日は終わりだね?」
『…チッ…』


私は走早に席に戻った。
そしてまた不機嫌になりながら書類仕事をした。


(最悪…)


人の目が無かったと思ったのに、まさか資料室に来るとは…
なんとか…考えなくちゃ。

私は爪を噛んだ。


太「…イライラしてるなぁ…うふふ…。」

22:崩壊→←20:タイミング



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シグマ(プロフ) - 文ストさん» ありがとうございます!すごく頑張ってます、これからも楽しみながら無理せずやります! (2022年11月18日 1時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
文スト - とっても面白いです!1日に2回ほど投稿してて凄いです!これからもがんばってください! (2022年11月17日 18時) (レス) @page34 id: 7342f3c81f (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - ザイさん» ありがとうございます!お気に召していただいてよかったです。 (2022年11月6日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ザイ(プロフ) - 面白いです!猫っぽいとか性癖に直接ぶっ刺さりました。 (2022年11月5日 23時) (レス) @page11 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 水彩さんさん» 水彩さん!えへへ、ありがとうございます!! (2022年11月3日 14時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/  
作成日時:2022年11月3日 11時

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