28話 ページ30
敦「じ、自分の身は自分で守れます。しかもAさんは凍って__」
すると、乱歩さんはお守りを見せてきた。
僕は急いでポケットを探ったが、無い。
…乱歩さんに取られた。
敦「っ…返してください」
江「これ。Aのだよね。なんで君が持ってるの?」
敦「貰ったんです。それは命より重いんです。」
乱歩さんを睨むと、少しだけ笑っていた。
そしてお守りを横に持ち、真ん中当たりを両手で掴んでいた。
…破られる。
直ぐに理解した。
でも、間に合わない。
待って、駄目。
敦「駄目です!!」
江「……うわぁ!?」
ふと、乱歩さんはお守りを僕の方に投げた。
僕は素早く取り、破られてない事を確認した。
…あれ?
少しだけ、最初より毛がほつれてる。
良く分からないが、破られなくて安心したのも束の間、乱歩さんを見た。
乱歩さんは両手を痛がっていた。
敦(?)
江「イタタタ…やっぱりAは怖いなぁ…」
乱歩さんは両手を叩き、僕を見た。
…今なら普通に話せそう。
そう思ったのだが、乱歩さんはまだ怒っていた。
江「やっぱり守られててずるい!君も狙われたり消されたりするんだからね!」
敦「え?」
江「もう、これだから無知は大っ嫌い……今日だってAは狙いたく無かったのに…」
すると乱歩さんは、覚束無い足取りで僕に近寄った。
…何か可笑しい。
数歩下がると、壁にぶつかってしまった。
敦(あれ、なんかしたことあるぞ?)
すると乱歩さんが僕の目の前に居た。
そして目を開けると、そこには赤い目が見えた。
…グノーシアのサイン。
江「今日から、みんなと平等だ。それより劣ってるくらいだ!」
そう言って乱歩さんに触れられると、意識が切れた。
…グノーシアは本当に乱歩さんだったぁ…
江「……狡い。敦だけ…僕のなのに…」イライラ
乱歩さんのイライラは暫く収まらなかった。
チャンチャン。。
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/m21/
作成日時:2021年1月13日 17時