19話 ページ21
レヴィ「今回は、谷崎潤一郎様に眠ってもらいます」
レヴィがそう言うと、谷崎さんは目を見開けて固まっていた。
そして少しだけ微笑んで僕達の方を見た。
谷「そ、そっ、そっか。みんな頑張って下さい」
『またね。私が見つけるから…安心して眠って』
敦(また、悲しそうな顔……)
2人、仲良さそうだったから…何となく思っていたが親友だったのだろうか。
Aさんは少しだけ苦しそうな笑顔で見送っていた。
…見る度に心が痛むって言うか…ね…
でも見送ると、何時もの真剣な顔に戻って、思わず目が丸くなってしまう。
敦(…Aさん…一体どういう人だ?)
疑問に思って、探したが…見つからなかった。
…何処か歩いてすれ違ってしまったのだろう。
僕は気にせず寝た。
敦(…2人…一体誰だろう…残り4人…)
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敦「!」
目を覚ますと、生きている。
僕はつくづく運が良い。
…生き残っている。
でも、誰かが消されてしまった。
僕はレヴィに挨拶をしてから、食堂に向かった。
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『でー、太宰って何時も遅刻してたよね』
国「嗚呼、そうだな。…う"っ…胃が」
『レヴィ…御免だけど胃腸薬くれないかな?国木田がストレス溜まってる』
レヴィ「かしこまりました」
食堂にはもう既に、国木田さんとAさんが居た。
…わー、また3人まで残れた。
いや、その前に倒さなければ成らなかったのに…グッ…
僕は後悔しながら食堂に入り、元気に挨拶をした。
敦「おはようございます!」
すると御二方此方を向き、優しく笑っていた。
そしてAさんが手招きしてくれていたので、近づくと隣に座らせてくれた。
『おー、元気だね。敦』
国「起きたか。お前も生きていたか…しぶとい奴らだな」
『ゴキじゃねぇから。…オイ、国木田。コッチを見ろ╬』
敦「まぁまぁ…」
そして朝食を楽しんだ。
この3人でも、とても楽しかった。
探偵社に所属していて…皆優しい人だと思った。
敦(…そう言えば、ナオミさん…見てないなぁ…。)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/m21/
作成日時:2021年1月13日 17時