18話 ページ20
『消されたのは、鏡花ちゃんだ……鏡花っ…』
今日も、グノーシアの話し合いが始まった。
消されたのは鏡花ちゃん。
人間だって…調べたのにやられたのかっ…
敦(…グノーシアを当てなきゃ、やっつけられない!)
鏡花ちゃんとAさんは仲が良かったらしい。
とても悔やんでいるように見えた。
するとナオミさんは眉を寄せて、谷崎さんに声を掛けていた。
ナ「お兄様…少し顔色が悪いように見えますわ?隠して為さらず話していいのですよ?」
谷「そ、そう見えるのか…」
『ナオミ、谷崎に目を向けても意味無いから…真逆、作戦?』
ナオミさんは「違いますわ」と言って否定していた。
谷崎さんは困った顔をしていた。
…うん。
…なんか雰囲気が僕に似ている。
谷「そ、その間違っていたらすみません…国木田さん、可笑しく見えませんか?」
国「そうか?いつも通りだぞ」
『まぁ、国木田は通常通りっぽいな…』
そして、あやふやな話し合いになってしまった。
僕も何か意見を言いたいんだけど…何も分からない。
『…ねぇ、黙ってて敦が怪しいんだけど』
敦「っ!?…え?」
『話しすぎるのも、黙ってても此処は危ないんだよ』
最後にAさんからそう忠告を受けてしまった。
僕は「すみません」と思わず声が漏れてしまった。
敦(黙っててもダメ…どうしよう……僕、疑うのは…)
ふと頭に、前、太宰さんがコツを教えてくれた時を思い出した。
太宰さんはあの時、とても信頼してくれていたから色々話してくれた。
太【え?疑うの苦手なの?…まー、敦くんならそう言うと思ったよ(知ってた)】
太【んー、なら庇えばいいよ。「Aはグノーシアじゃないって思ってる!」みたいな。】
敦「庇う…」
確かに…それなら僕も出来るかも。
ナオミさんの事を信頼しているから、行ける!
僕はAさんに票を入れた。
敦(…沢山の人…疑ってたから怖い…。)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/m21/
作成日時:2021年1月13日 17時