16話 ページ18
「ひえぇ…それは怖いねっ…」
「大丈夫ですわ!私がお兄様のことの傍に居ますわ!」
太「寝る時に消されるから意味ないよ?」
『同意』
敦「…!?」
目を覚ますと、周りは見たことが無い人がいた。
気弱そうな男の人とその人をお兄様と呼んでいる女子高生くらいの子。
…なんだろう。
少しだけ同類の人を見つけた気がする。(ヘタレ)
ふと、Aさんと目が合った。
すると僕に近付いてきて、話してくれた。
『左に居る人が谷崎潤一郎。右がその妹の谷崎ナオミ。頑張ってね』コソッ
敦「は、はい!」コソッ
そう言って下さり、頭を撫でてくれた。
そして国木田さんが鏡花ちゃんを連れてきていた。
みんなが集合すると、Aさんが前に立った。
『聞いて欲しい。この館にグノーシア汚染されている人が2人居る』
敦「えっ…」
すると周りは少しだけザワザワし始めた。
今までは1人だった筈…なんでっ…
そしてAさんは『ちゃんと敵を排除出来るようにしよう』と声を掛けていた。
敦(グノーシアが2人……)
その場の雰囲気は悪くなっていた。
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そして話し合いが始まった。
皆それぞれ怪しい人の名を挙げていた。
国「俺は太宰を好ましく思ってない」
『さんせー。嘘つきだし、排除しておきたい』
谷「ぼ、僕もそう思うな…」
3人が太宰さんを怪しく思っていた。
…えぇ、Aさん。早くないですか!?
僕はすぐ援護に回った。
太宰さんは、嘘っぽくないし…味方…だと思う。
太「へぇ…」
敦「ま、待って下さい…まだ決めつけるのは…」
すると、Aさんは眉を寄せて口を開けた。
何処か呆れていた。
『1ターン目の話し合いは、皆、疑心暗鬼になって何も情報が回らない。
だから此処で犠牲になる人は、ややこしい人を吊るしない…と思ってる』
Aさんはそう言った。
分からなくはない。
…僕だって、現にみんなの事信頼出来ないから
敦(今日は情報が0だからなぁ…心が痛い…心臓が痛いィ…。)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/m21/
作成日時:2021年1月13日 17時