検索窓
今日:17 hit、昨日:4 hit、合計:4,516 hit

15話 ページ17

そして、夜10時になった。
相談室に入り、みんなあつまった。


太「私はエンジニアなのだよ。だからグノーシアを見分けることができる」


そう言って、僕の方を見た。
そして優しく笑ってくれた。


太「敦くんは人間だ。よって、鏡花ちゃん…君、グノーシアだね。」
敦「っえ?」


太宰さんは自信満々にそう言った。
…ってか、僕の事調べてたんだ。
信頼関係無かったのかなぁ…僕。


鏡「…」
太「ここは3人しかいない。私と敦くんが人間なら君はなんだい?」


すると鏡花ちゃんは僕を見た。
僕は真剣な目で見返すと、少しだけ笑って両手を上げた。


鏡「太宰さん、正解。私はグノーシア」


敦「っ…」
太「うふふ、じゃぁ冷凍してもらうけど、いいね」


そして、鏡花ちゃんは静かに冷凍庫で凍った。
何処か凍って幸せそうだった。

___
__
_


太「あー、どうせならAと残りたかったなぁ…」
敦「消されちゃったのは仕方ないです。」


ポツン…と2人だけ残ってしまった。
少しだけ、淋しい。
すると太宰さんが口を開けた。


太「今日は満月か……敦くんが探偵社に来た時を思いますね」
敦「僕が、探偵社?」

太「え?記憶が無いかい?」


太宰さんは目を丸くしていた。
僕は少しだけ、記憶が無いことを話した。
……持続されない、太宰さんの記憶。

どうしてAさんは、太宰さんじゃなくて僕を選んだろうなぁ…


太「なら教えてあげるよ。君は孤児だ。
孤児院を追い出されて、私を助けてくれた…入水していた私をね」


太宰さんは少しだけ思い出すように言った。
……なんか、嬉しそう。


(はぁ…心中の次は入水ですか。)


何故死に方の言葉ばかり太宰さんに繋がるのかよく分からないが、まぁいいや。



太「と、可憐に私は敦くん(虎)に触れて元に戻してあげたのさ」
敦「僕は虎になる異能力」
太「うふふ、社長が居ないから上手く使えないか。仕方ないねぇ…」


敦(社長?)


するとその時、お守りが光った。
時間が来てしまった。
…思ったが、夜の12時になると、終わってしまうと知った。


太「敦くん、光ってる……」
敦「助かりました。太宰さん…また次でも仲良くして下さい」


僕はそう言って光に飲み込まれた。
太宰さんの驚いている顔は、似合わないなぁ…



太「…君も、離れて行ってしまうのか。さて、どうしようかなぁ…。」

16話→←14話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
設定タグ:文スト , グノーシア , 人狼系   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/m21/  
作成日時:2021年1月13日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。