15話 ページ17
そして、夜10時になった。
相談室に入り、みんなあつまった。
太「私はエンジニアなのだよ。だからグノーシアを見分けることができる」
そう言って、僕の方を見た。
そして優しく笑ってくれた。
太「敦くんは人間だ。よって、鏡花ちゃん…君、グノーシアだね。」
敦「っえ?」
太宰さんは自信満々にそう言った。
…ってか、僕の事調べてたんだ。
信頼関係無かったのかなぁ…僕。
鏡「…」
太「ここは3人しかいない。私と敦くんが人間なら君はなんだい?」
すると鏡花ちゃんは僕を見た。
僕は真剣な目で見返すと、少しだけ笑って両手を上げた。
鏡「太宰さん、正解。私はグノーシア」
敦「っ…」
太「うふふ、じゃぁ冷凍してもらうけど、いいね」
そして、鏡花ちゃんは静かに冷凍庫で凍った。
何処か凍って幸せそうだった。
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太「あー、どうせならAと残りたかったなぁ…」
敦「消されちゃったのは仕方ないです。」
ポツン…と2人だけ残ってしまった。
少しだけ、淋しい。
すると太宰さんが口を開けた。
太「今日は満月か……敦くんが探偵社に来た時を思いますね」
敦「僕が、探偵社?」
太「え?記憶が無いかい?」
太宰さんは目を丸くしていた。
僕は少しだけ、記憶が無いことを話した。
……持続されない、太宰さんの記憶。
どうしてAさんは、太宰さんじゃなくて僕を選んだろうなぁ…
太「なら教えてあげるよ。君は孤児だ。
孤児院を追い出されて、私を助けてくれた…入水していた私をね」
太宰さんは少しだけ思い出すように言った。
……なんか、嬉しそう。
(はぁ…心中の次は入水ですか。)
何故死に方の言葉ばかり太宰さんに繋がるのかよく分からないが、まぁいいや。
太「と、可憐に私は敦くん(虎)に触れて元に戻してあげたのさ」
敦「僕は虎になる異能力」
太「うふふ、社長が居ないから上手く使えないか。仕方ないねぇ…」
敦(社長?)
するとその時、お守りが光った。
時間が来てしまった。
…思ったが、夜の12時になると、終わってしまうと知った。
太「敦くん、光ってる……」
敦「助かりました。太宰さん…また次でも仲良くして下さい」
僕はそう言って光に飲み込まれた。
太宰さんの驚いている顔は、似合わないなぁ…
太「…君も、離れて行ってしまうのか。さて、どうしようかなぁ…。」
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/m21/
作成日時:2021年1月13日 17時