異能力者捕食生体【文スト】×【グノーシア】 (ページ13)

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11話ページ13

そして、この世界がよく分からないまま話し合いが始まってしまった。
Aさんの近くには太宰さんが居て、声をかけることが出来ない。

敦(と言うか、前、太宰さんがグノーシアだったのだから今回も太宰さんでは？)

僕はそう考えた。
同じ人数に人。
誰も怪しいのなら、前の人を吊った方がいいだろう。

敦「ぼ、僕は太宰さんが怪しいです！」
太「私？」
敦「だってぐのーしあですよね！前もそうだったし…」

みんな、目を丸くしてしまった。
その中でAさんだけが、頭を抑えてため息をついていた。

…あれ？

すると僕の腕をｶﾞｼｯ…と掴まれた。
隣を見ると笑顔のAさんが居た。
そして『ちょっと待ってて…』と3人に言って廊下に出された。
太宰さんは手を振って送っていたが、奥の2人からの目線は疑惑だった。

そして冷たい風が少し吹き、僕はAさんの前に立った。

敦「え、えっと…？」
『それは前の世界だろ。』

Aさんは冷たい目で僕を見ていた。
…前の世界って、ここは違うのかよ。
全然分かんない。
僕は呆れを通り押して怒りになっていた。

敦「うぅ…もう！分かりませんよ！ここは同じじゃないんですか！
一体、僕はどうすればいいんですか！……分かりませんよっ…」

『説明が抜けていたか。今回で何回目のループ？』
敦「ループって…まだ前回お守りを貰っただけですよ…」
『…へぇー…まだ2回目か。なら仕方ないか。』

Aさんは、少しだけ優しく笑ってくれた。
そして説明してくれた。

此処は前と違う。
別世界だと思えばいいらしい。
だからグノーシアも変わっているか変わっていないか分からない。
だけど、前回グノーシアだった太宰さんを疑うのは可笑しい。と言う。

『全員信じてみて…嘘つき物を引き抜けばいい。そういう事』

敦(うっ…とっても面倒臭いものを渡してきたな…)

やっと、何とか理解できた。。(気がする)