異能力者捕食生体【文スト】×【グノーシア】 (ページ12)

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10話ページ12

レヴィ「グノーシア反応が消失しました」

ふと相談室に居るとそうレヴィが言ってくれた。
…反応が消えた！
じゃぁ、本当にぐのーしあは太宰さんで…頭が痛いなぁ…

『おめでとう。そして信じてくれてありがと』
敦「は、はい！」

Aさんは優しく微笑んでいた。
それと同時に、少しだけ寂しそうだった。
…まぁ太宰さんも凄く特徴的で優しい人だったから。

『…』
敦「…」

敦(会話が…ない)

気まずくて何も話せない。
…どうしよう。
するとAさんは『あ』と声を出し僕を呼んで言ってくれた。

敦「な、なんでしょうか」
『これ。』

Aさんは、僕にお守りを渡してくれた。
お守り？
赤い袋で、ポケットに入れれそうな大きさだった。
僕が目を丸くするとAさんは説明してくれた。

曰く、記憶を取り戻す為に持つもの。
実はAさんも記憶を失っていた。
でもそれを上手く利用して、記憶を取り戻していったらしい。

『これは、何度も世界をやり直すもの、だと思ってる』
敦「何度も？」
『そこから少しずつ情報を貰って…最初の状態まで戻す』

Aさんは真剣な顔で1㍉も冗談を言う顔じゃなかった。
思わず唾を飲み込むと、Aさんは深呼吸していた。

『次からは、記憶が無い人では無い。…困ったらそっちの世界の私に頼んで』

Aさんはそう言って僕から離れた。
すると、お守りが光り出した。

敦(な、なに！？)

Aさんの方も光っていて、僕は青色だったが向こうは赤色だった。
軽く手を振ってくれた。
そして、強い光に包まれて、目を閉じた。

敦「ま、眩しっ…」

＿＿＿＿＿
＿＿＿
＿

目を開けると、僕は目を見開けた。
僕の目の前には…みんなが立っていた。

太「おーい、敦くん大丈夫かい？」
国「大丈夫か？敦」

太宰さん？グノーシアじゃ…え？
国木田さん、凍ってしまったんじゃ……

(やり直す？待って、全然理解が…)

敦「な、なっんて…」
『…太宰、国木田。敦はさっきグノーシアについて聞かれてたから驚いてるだけ』

ふとAさんがそうカバーしてくれた。
すると太宰さんは溜息をついていた。

太「もう、Aは敦くんに冷たいなぁ〜」ｷﾞｭｯｰ
『……あっそ』

敦「…」

敦(抱きつくの許すんだ…前は嫌がってたのに……。)