21話:関係。 ページ21
そして夜の街を少し歩いた。
中華街。
私は五月蝿いが、結構好きだ。
中「なんか欲しいもんでもあったか?」
『ううん。見てるだけ』
中「……ネックレスだァ?」
『この緑のペンダントが、持ってるのに友達に似てたんだ』
中「友達?」
『昨日「友達になって欲しい」って言う凄い人を見つけてね。』
私は歩き始めた。
中原さんは気になる様で、隣に来て言葉を発していた。
中「男か?女か?」
『男』
中「……お、れ達は…なんだ?」
『?』
中「俺達の関係は…なんだ?」
中原さんはそう言って、足を止めた。
私は数歩、歩き、振り返った。
…関係。
そんなに大事だろうか?
そう思いながらも口に出した。
私が思っている関係。
『被害者です。彼女の被害者。…それ以外ありますか?』
中「……っ…」
『そうじゃなきゃ、私が貴方と接する理由が_中「やめろ」…』
中原さんはそう言って、私の言葉に乗せた。
私は黙って中原さんを見た。
辛そうな…悔しそうな顔だった。
それと同時に呆れたような…?
すると私の前に来て、抱きしめてきた。
_抱きしめてきた!?
『ちょちょ、何して』
中「俺も、友達になる。」
『はぁ?』
中原さんはそう言って、強く抱きしめてきた。
ほっっっと、道の真ん中で何してんのっ!?
周りの人はザワザワと此方を少しづつ見ていた。
中「友達。俺はそう思ってた。
でも、確かに同じ被害者だ。彼奴の顔はもう嫌だ。」
『なら尚更私に近づく理由が_』
中「……仲良くしたい。それだけじゃダメか?」
中原さんはそう言った。
私はとりあえず、離れてもらった。
すると、中原さんは顔を少し赤くして、慌てて離れてくれた。
中「すっ、まねぇ…」
『良いですよ。お友達。…得ありませんよ?』
中「大丈夫だ!」
すると中原さんは上機嫌で、前を歩いて行った。
とても気分が分かりやすい人だ。
『ちょっと待ってくだ』
私は思わず足を止めた。
中原さんは不思議に思い、振り返って此方を見た。
そしてすぐ睨み始めた。
亜里沙「…泥棒猫」
『…なんで現れたっ!』
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シグマざん(プロフ) - 朱鷺さん» こちらこそ、ありがとうございます (12月17日 16時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - かっ、神作をありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!✨ (12月17日 16時) (レス) @page46 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます!( * + ◇ +*)ガンバッタゾ(` ≡ △ ≡’)ワーイ (2021年1月24日 4時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - やばいです毎回気持ち悪いぐらいニヤついて読んでますwwずっと応援シテマス(`≡△≡’)(なんかこの絵文字可愛くて気に入った) (2021年1月22日 23時) (レス) id: 877859fa3c (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます。なら、私はジャンプをしながら更新しましす(!?)お楽しみ下さい。 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時:2020年12月15日 3時