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結構真剣な顔をした彼だったので、本当に急な任務だろう。


『なんの任務?』
「潜入任務だ。しかも今夜だぜ」


中原はそう言った。
じゃぁ、ドレスとか今すぐ見に行かないと間に合わなそう。


(でもなんで急に…)


『…まさかペアとして私を誘う訳?』
「当たり前だ」


(げぇ…治にどう説明しよう…)


中原と潜入任務行ってくるなんか行ったらものすごく怖いんだけど……。
すぐに頭に出るのは治のことだ。


『幹部様は他の幹部様の方に行かないの?』
「幹部全員が行ったら誰がここを守るんだよォ」

『………分かった。飲み込む』


仕方なくそう言った。
立場的にも彼の方が上だし、他の人のペアも上手にすすめれなかったから認めるしかない。

そう言って1口、入れてもらった珈琲を飲むと中原は思い出したように口を開けた。


「あ、このことは太宰にも言うなよ。当たり前だけど」
『え?』


(治に言っちゃ…だめ?)


頭がフリーズして思考が1瞬止まった。
そしてコップを机に下ろすと、中原は大きくため息をついた。


「極秘なんだ。分かるだろ?」

『いや、え?治だよ?
口が堅いのはみんな知ってるよね?
特に中原ならよく分かってるはず……』

「はぁ?当たり前だろ?」


_あいつはマフィアじゃねぇんだぞ。


『……』


中原はそんなことを言ってきた。

"当たり前"
私はそんな言葉がちょっと苦手だ。
普通じゃない私にその言葉は少し理解できなくて困っている。


(報告しゃちゃ、ダメ…)


治の気が引けないじゃん。
私の事、見てくれなくなるじゃん。


(そんなの…)


『無理。治には言わなきゃ』


仕事終わりで疲れても私の事気にさせなきゃ。
それに…安心させなきゃ。

そう思う私を見て、中原は大きくため息をついた。


「…ハッキリ言って、異常だぜ」

『え?』

「毎回仕事を逐一言うカップルがあるかよ。
クソ太宰の縛りが重いんじゃねェの?」


「あ、俺の意見な」と中原は最後につけた。
…縛りが重いってそうかな?

まだ私は縛りないくらい。
縛られたりない。


『重くない。
それに治がその事について悩んでるかもしれないのならとっても嬉しい。
だって私の事、ずっと考えてるもん。』


考えてくれるだけでいい。
それ以上は…わかんない。


「……そういやAも結構重い愛だったな」
『あ、うん。私はちゃんと重いこと理解してるから。』

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シグマ(プロフ) - 黒川かぐやさん» うふふふ、嬉しいです!ありがとうございます!まじ共依存しか勝たん★ (8月27日 20時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
黒川かぐや(プロフ) - あの、好きです……えっと、その👉👈ほんとにこの関係が好きで、この作品沼すぎて、何回も見直しちゃってるくらいです……共依存しか勝たん🥺👊 (8月27日 18時) (レス) id: 5ae6456499 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 橘スミレさん» ふふふ、ありがとうございます! (8月27日 3時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
橘スミレ(プロフ) - これぞ共依存ですね。最高です。 (8月27日 0時) (レス) @page44 id: 4832f2335e (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 眠いちゃんさん» おおっ、いいところに気づくねぇ!(ありがとうございます!) (5月13日 19時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2022年10月23日 19時

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