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(おかしいな…)


昔、治がまだマフィアにいた時は【交渉はそうそう変えないよ】と私に話してくれたことをがあった。
利益と損失を考えてのお互い要件なので断ったらそれっきりが多いらしい。

それなのに変えてきたのはめずらしい。


「だが変わった内容はまだ伝えられず、また対面でお話したいと言っているのだよ」


そう言ってきた。
…罠じゃないの?それ…。

思わず顔が引つると共に、芥川は「行けばいいのですか」と単調に答えていた。


『えぇ…罠でしょ?』
「例え罠であっても、知っていたら回避できるだろう」


いつも通りなのかそう言ってきた。
なんて無茶な…。
おもわずため息を着くと、芥川は不満そうに私を見てきた。


『どんな罠かも分からないのに?』

「嗚呼。
須田が無理なら僕1人で行くが。」

「それはダメだよ。芥川くん」


ふと、首領がそう言ってきた。
思わず驚いて彼を見ると、視線は私に向いていた。


「彼らの狙いは芥川くんではなくAくんだ。」


強めにそう言い切る首領だった。
…意味がわからない。


『どうしてそう言い切れるのでしょうか?』
「君が可愛いから」

『は?』


(ふざけてるんですか?)


ガチトーンで話すと、首領は「そう怒らず…」と口を開けた。


「そもそも女性が出る取引は珍しいのだよ。
体を売る目的の人も居るがね。
だから女性のAくんが出てはダメと言っている訳では無い。
_だが、どう抗っても女性は男性に力では叶わないんだ。
意味、分かるかな?」


首領はそう言ってきた。
嗚呼、理解できるよ。
1人になった途端、襲われる(色んな意味で)


『…男女の差別発言です』
「ここはマフィアだ。常識は通らないよ?」

『…』


(めんどくさいなぁ)


思わずため息を着くと、1歩、芥川が出た。
そして言葉を吐いた。


「なら、僕が守りながら行けば文句はないだろう。
それだけ須田に忠告するというのなら、取引内容が気になっているのは同然。
これで文句は無いはずだ。」

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シグマ(プロフ) - 黒川かぐやさん» うふふふ、嬉しいです!ありがとうございます!まじ共依存しか勝たん★ (8月27日 20時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
黒川かぐや(プロフ) - あの、好きです……えっと、その👉👈ほんとにこの関係が好きで、この作品沼すぎて、何回も見直しちゃってるくらいです……共依存しか勝たん🥺👊 (8月27日 18時) (レス) id: 5ae6456499 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 橘スミレさん» ふふふ、ありがとうございます! (8月27日 3時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
橘スミレ(プロフ) - これぞ共依存ですね。最高です。 (8月27日 0時) (レス) @page44 id: 4832f2335e (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 眠いちゃんさん» おおっ、いいところに気づくねぇ!(ありがとうございます!) (5月13日 19時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2022年10月23日 19時

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