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「大好きだよ。A」


食事を口に持っていく時、目の前にいる彼はそう言ってきた。
思わず目を丸くすると「Aは?」とニコニコしながら聞いてきた。


『勿論大好きだよ、治』

「私、Aが居ないと死んちゃうよ?」
『?死なないよ。治も、私が居るからガチで死なないでね』


ふと、不安になったのか治はそう言ってきた。
どうしたのだろうか?


「あの男に見られてる。だからAは私だけを見てっ…」


そんな、そんな可愛いことを治は少し怒りながら言ってきた。
思わず口元がニヤけるのを我慢して、優しく笑った。


『ふふっ…大丈夫。治しか見てないから』

「…今キスして」
『いいよ』


私は食事の手を止めて体を少し机の奥にいる治に体を向けた。
彼も同じようにしてくれて、軽くキスをした。
数秒して、離れると治は満足したのかニコニコ笑っていた。


(あー、可愛いな)


___
__
_


午後になると私達はお互いの職場に戻り、仕事をする。
私が自室に帰ってタイマーをセットして次する書類をまとめていると、コンコン…と部屋のドアからノック音が鳴った。
目線を向けて『どうぞ』と言うと、扉が開いた。

姿が見えると私は首を傾げた。


『芥川、昨日はお疲れ様』
「嗚呼」

『なんのよう?』

「首領が昨日の件でお呼びだ」
『分かった』


(なんのことだろ?)


失敗なんてしてないけれど。
芥川に聞いてみたが、彼も心当たりは無いらしい。
…報告書は芥川が作ってくれたし、私に非はないけれど…。


(ま、とりあえず行ってみるか)


___
__
_


「昨日は急ですまなかったね」


森はそう言った。
この人はいつも笑っていて何を考えているか読みにくい。


『何の用ですか、首領』
「昨日の件だ」


「断ったそうだね」と口を開けると隣に居る芥川はちゃんと言い返した。
…報告書にあげた通りだと。


「嗚呼、それは知っているのだよ。
でも向こうの本社から連絡が来てね。
゙要件を変える゙と。」

『?』


(どうして急に…??)

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シグマ(プロフ) - 黒川かぐやさん» うふふふ、嬉しいです!ありがとうございます!まじ共依存しか勝たん★ (8月27日 20時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
黒川かぐや(プロフ) - あの、好きです……えっと、その👉👈ほんとにこの関係が好きで、この作品沼すぎて、何回も見直しちゃってるくらいです……共依存しか勝たん🥺👊 (8月27日 18時) (レス) id: 5ae6456499 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 橘スミレさん» ふふふ、ありがとうございます! (8月27日 3時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
橘スミレ(プロフ) - これぞ共依存ですね。最高です。 (8月27日 0時) (レス) @page44 id: 4832f2335e (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 眠いちゃんさん» おおっ、いいところに気づくねぇ!(ありがとうございます!) (5月13日 19時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2022年10月23日 19時

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