メンヘラ恋人【文スト】【太宰】

12 ページ12

仕事場に行き、またタイマーを付けて仕事する。
いつものルーティン。


ﾋﾞﾋﾞﾋﾋﾞｰ!


タイマーがなるとお昼だから、ケータイを確認して治の返事を返す。
そんなことの繰り返し。


(疲れた…)


どれだけ得意だとしても、疲れる時は疲れる。

でも、明日は休みだ。
マフィアは大人数だから、ちゃんと休みは用意してくれる。
だから今日は特に頑張ろう。


『…』


わたしは食事のために席を立った。
いつもお昼は外食だ。
作ってもいいけれど、食べれない時もあるから勿体なく感じる。
それに共働きだからお金には余裕がある。


《治、お昼一緒に食べない？》


そんなことをLINEで送ると、【どこ？】と返ってきた。
返信が早いのはいつも通りだなぁ。


《どこでも》
【交差点の近くの店にしようか！交差点集合ー！】

《了解》


私はケータイを片手に立ち上がった。


＿＿＿
＿＿
＿


『治、此処』


私が先に着いてしまい、治が後で来てくれた。
いつものイケメン顔で「待たせてしまってすまない」と言って来てすぐに許した。


『…』
「良い店を同僚に聞いたんだよ。そこにしようか」
『うん』


私はそう言って、治と手を繋いだ。
彼は驚いていたが、すぐに嬉しそうにして楽しそうに導いてくれた。


(…後ろに女がいる)


治、付けられてる。
きっと気づいているけれど、急いで来てくれてたから巻く時間無かったんだろうな。


(ちょっとヤダ)


私の治なんだけど。
束縛は意識的に緩めにしてるのに、なんだか黙ってられない。
＿分かってる。
強くすると彼を苦しめるから…我慢しなきゃなぁ。


『はぁ…』
「ため息なんて、なにかあったのかい？」

『別に。
さ、中に行こう？』


私達はお店の中に入って共に昼食を頂いた。。

13→←11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す