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56話:記憶 ページ6

(どっと疲れた。)


治がポートマフィアをやめてから僕は異能力を使かうようにした。
これを使って人は殺さない。

そのおかげか気絶を取らなくても解除できるようになった。
それに他にもいろいろいじれるようになった。

…本当は使わずにやりたかったけど…


(ってか他人が見てるものはまだわかんないけど)


『……あ、結局あれ、誰だったんだろう』


ゴーゴリを撫でてる時に少し見えた。
同じ白髪でもっと小さくて可愛い男の子だった。

琥珀の瞳。
きっと弟だ。


【A兄…こわいよ】
〖大丈夫。__〗


(名前が…まだダメか……)


頭が痛い。
過去を思い出そうとすると1度楽になるために消したから、思い出そうとするのを拒んでる。


『……早く寝よう…』


____
__
_


「…気分いいですね。ゴーゴリさん」


帰り道、ドス君はそう言った。
目線を向けるとゴーゴリを興味深く見つめており、異能力にかかったことが気になるのだろう。


「勿論。なんだかとっても綺麗な夢を見たんだ!」
「夢?」

「心が綺麗なものがそこにあって、それを掴むと目の前にAが居たんだ!」


ゴーゴリはそれはそれは楽しそうに言った。
掴めた達成感と不思議とAに信頼を寄せれた。
この感覚の名前が分からなかった。

それを見てドス君は大きくため息をついた。


「それで向こう側に着いたんですね」
「もしかして、怒ってる?」

「ほんの少し。
まぁこれは情報を掴めてないぼくのミスなんですが…」


ドス君はまた大きくため息を着いた。
ゴーゴリはそれを横目で笑い、少し前の記憶について思い返していた。


「もう一度かかってみたいなぁ…
洗脳は嫌いだけどあれは洗脳じゃない」

「ゴーゴリさんがそういうのならそうなのでしょうね」

「あれれ?信じてくれるの?」

「はい。
それにそんなに言うのなら僕もかかってみたいです」

「ドス君はダメだよ!あれは僕の為にあるんだから!」

「なおさら気になります…」
「えええ!?」

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2023年5月2日 19時

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