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今朝の異例なことは全くの気まぐれなのか、部屋から出ると銀がいつも通り朝食を机の上に置いていた。
時間は朝の6時。
「おはよう、兄さん」
部屋から出ると優しくそう言って微笑む銀が居た。
「嗚呼」と返すと、いつも通り一緒に食事を頂いた。
何も変わらぬ朝。
(…今朝のは夢か…?)
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「……」
『…』
家を出てマフィアに向かっている途中、誰かに付けられてるのが分かった。
気配はバレバレ。
隠す気がないのか、はたまた隠し方を知らないのか。
(あの小娘か…)
そこから分かることは今朝のことは、夢ではなく現実だ。
小娘は路地裏の角から僕を見つめては、次の角を曲がると走って次の角まで付いてくる。
足音がバレバレで巫山戯ているとしか思えない。
小娘を付けさせたまま、マフィアにまで持っていく訳にも行かない。
(仕方ない)
ある角を曲がって足を止めた。
するとバタバタバタ…と走ってきて、チラリと顔を覗かせた時、僕は睨んだ。
『あっ…』
目線が合うと、小娘は小さくそう呟いた。
その瞬間オロオロし始めて『さ、さっきぶりだね!』と訳の分からない言葉を発していた。
「小娘、いつまで僕に付いてくるつもりだ」
『え、えっと…ずっと?』
小娘も目的が良く決まってないのかそう言ってきた。
どこか僕と話が出来て嬉しそうにしているのは、きっと見間違いだ。
「…何が目的だ」
『わ、分かんない』
「チッ…」
目的がないのならどこかの刺客では無さそうだ。
それにターゲットの後も気付かれずに付けれぬ暗殺者など、ただの一般人だ。
そんな小娘を流石にマフィアまでは持っていけぬ。
(…脅すか)
相手はこんな10も行かなそうな小さな女子だ。
僕の異能力を見たら嫌でも泣きわめいで去って行くだろう。
サッ…と、コートが揺れた。。
「羅生門」
『はい!』
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シグマ(プロフ) - ペネロッペさん» 閲覧ありがとうございます!はい、少し更新停止です。大体半分くらい書けたので少し物語の整理をしてからまた書き進めたいな…と!ゆっくりになりますがよろしくお願いします! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» すみませんっ!気づかなくて返信遅れました。うふふ、どうなるかはこれからお楽しみ下さい。いつもありがとうございます! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - こ…更新停止ですか……? (2022年11月1日 12時) (レス) @page27 id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 来るなと拒絶して捨てるのはいいけど乱歩さんの話聞いてた芥川君とツッコミたいですね愛してあげて抱きしめないと無理と言われてたのに太宰さんや森さんに叱られかねん対応ですね (2022年10月25日 8時) (レス) id: 4d7646cafb (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» えへへ、ありがとうございます!凄く嬉しいッです!それに2回もコメントありがとう! (2022年10月15日 6時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2022年9月24日 22時