11 ページ11
昼の11時になると写真会から開放された。
写真には満足し、次はどうやって僕の異能力を戻すか…という話だ。
【異能力に関しては太宰くんに頼んでおいでよ】
首領はそう言った。
なので、太宰さんに会いに武装探偵社に向かった。
『えへへ、私、可愛かったなぁ。ご主人様はどうだった?』
歩いて向かっていると隣で羅生門は楽しそうに思い出していた。
僕の方に話が向くと「詰まらぬ」と返した。
その瞬間、一瞬羅生門は悲しそうに目線を落とした。
(…?)
『…ふふ、まぁそういうこともあるよね!』
そう言って楽しそうに僕の前を歩いた。
なんだ。
一瞬、雰囲気が変わったが。
(まぁなんでもいい)
太宰さんに会って異能を解けば全て終わる事だ。
羅生門は芥川の方を見ては目線を逸らして小さく呟いた。
『…かなしい』
___
__
_
武装探偵社につくと、僕はそのドアを蹴って開けた。
バン…と音がすると探偵社員は一斉にこちらを見た。
「太宰さんは居るか」
僕はそう言うと「ポートマフィア!?」と誰かが叫び、近くにいた手帳を持った男が此方に拳銃を向けた。
ふん。
そんな豆鉄砲なんか向けてどうする。
…すると手帳の男はこちらを見て低い声で口を開けた。
「ポートマフィアがここに何の用だ。」
「太宰さんを貸してもらう」
「なんだと…?」
「理由はこいつに聞け」
そう言うと後ろからピョコン…と羅生門が出た。
中を見るとキラキラした目をして『探偵社だぁ』と緩く口を開けた。
「こ、子供?」
ふと、谷崎が羅生門を見てそう言った。
太宰さん以外どうでもいいのだが、探偵社員の名前くらい嫌でも思い出す。
『私、羅生門!よろしく、探偵社!』
「「え…」」
「…」
゙どういう事だ゙と言いたげな探偵社員の目線がこちらに向いた。
…そんなことは無視して部屋内を見ると、人虎は居ず、太宰さんも居ないみたいだ。
(チッ…タイミングが早かったか)
134人がお気に入り
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シグマ(プロフ) - ペネロッペさん» 閲覧ありがとうございます!はい、少し更新停止です。大体半分くらい書けたので少し物語の整理をしてからまた書き進めたいな…と!ゆっくりになりますがよろしくお願いします! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» すみませんっ!気づかなくて返信遅れました。うふふ、どうなるかはこれからお楽しみ下さい。いつもありがとうございます! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - こ…更新停止ですか……? (2022年11月1日 12時) (レス) @page27 id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 来るなと拒絶して捨てるのはいいけど乱歩さんの話聞いてた芥川君とツッコミたいですね愛してあげて抱きしめないと無理と言われてたのに太宰さんや森さんに叱られかねん対応ですね (2022年10月25日 8時) (レス) id: 4d7646cafb (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» えへへ、ありがとうございます!凄く嬉しいッです!それに2回もコメントありがとう! (2022年10月15日 6時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2022年9月24日 22時