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「セ、セクトニア!?美人です!お美しい…」


思わず口からそう漏れると、Aが思いっきり口を塞いできた。
セクトニアは私の言葉に反応したのか「そうじゃろ、そうじゃろ♪」と気分良くしながらマホロアが居る画面の方を見初めた。


(やった!反応してくれたぁああ!!!)


私は塞がれた口のまま、足はソロリソロリと動き始めた。
そしてセクトニア達に気付かれないようにこの部屋から出たいみたい。


(…?)


「ふむ、見下されるとけっこう腹が立つのぉ」

【我慢してヨ】
【Aの手札があるのサ 探るのサ】

「それは厄介そうじゃのぉ…おや?」



セクトニアが振り返ると、2人は既に出て行っていた。
その顔はにんまりと笑っていた。


「逃げられてしもうた…。戦闘がいるのならタランザをくれ」
「戦力ヲあまり削りたくナイんだけどナ…まぁいいや」


___
__
_


『っはぁ、はぁっ、はぁ……もう、いいかな?』
「相変わらず体力ないね?A」


お城の外に出て、私達は一息ついた。
Aはぜぇぜぇ…と喉を鳴らしていて、体力が私より低いし、疲れちゃったみたい。


(はぁ…それにしてもセクトニアは綺麗だったなぁっ〜!)


目を閉じると一瞬で先程のことを思い出された。
_小さな顔、長いまつ毛に、大きな胸、綺麗な杖と、大きく美しい羽。

ゲームとはまた違った美しさが見えて、もう私、感激ぃ〜!


「んふっ、ふふふっ」


思わず気持ち悪い声が漏れてしまったが、Aは慣れてるようで平気な顔をして呼吸を整えていた。
そして『…ッ行こう友達A』と言って歩き出した。

私も後を着いていき、隣で歩くとAは真剣な顔をして何か考えてるようだった。


(…そういえば…?)


先程はセクトニアの事でいっぱいだったけれど、なんで逃げたんだっけ?
確かマホロアが言ってた…?


【白い翼ヲ持って仮面ヲつけてたのダレ?】

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シグマ(プロフ) - ぽむぽむさん» ありがとうございます! (2022年10月23日 11時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむ - すごい面白いですね!! (2022年10月23日 8時) (レス) @page13 id: 70d6eb4085 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2022年6月29日 8時

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